Close modal
無料トライアル

名前が分からない時の
図鑑の使い方ガイド

キノコを中心とした菌類の名前がわからない場合は、基本は図鑑の全てのページをめくって似たものを探すことになります。ある程度、仲間が絞れるとその範囲が少なくなります。『増補改訂新版 日本のきのこ』(山と溪谷社)の構成を活用して大まかな分類からたどってみましょう。ただし、近年DNA調査によって、とくに綱や目単位では大きな変更があったため(詳しくはリンクを参照のこと)、この構成が必ずしも現在の分類体系に当てはまりません。しかし、見た目で大まかに把握することには役に立ちます。


ハラタケ類

シイタケやマツタケなど、いわゆる普通のキノコ。一般に傘とひだ(一部、管孔)、柄からなる。旧分類体系では「ハラタケ目」とされていたが、解体されハラタケ目以下、イグチ目、ベニタケ目などに分かれている。

ヒダナシタケ類

ホウキタケやマイタケ、サルノコシカケのような、傘の裏面にひだがないものが多い。雑多な見た目で、硬いキノコも多く、「ひだなし」と言いながら、一部ハラタケ類のような傘とひだを持つものもある。

腹菌類

ツチグリやスッポンタケ、ショウロなど、へんなものが多い仲間。しかし、現在の新分類体系ではすべて解体されて、すでに仲間ではありません。

キクラゲ類

いわゆるキクラゲのように、やわらかい花びら状のものが多い。

子のう菌類

チャワンタケやアミガサタケ、冬虫夏草など、多岐に富む。正確な分類には顕微鏡が必要。

冬虫夏草

子のう菌類のなかで「冬虫夏草」に関しては専門図鑑があり、昆虫を中心とする「宿主別」の構成となっているので、宿主が分かる場合はこの図鑑が便利です。

●旧分類体系でのハラタケ目の科検索表(原色日本新菌類図鑑Ⅰ)

*顕微鏡観察などが必要なもの