コヨシキリ
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推察される和名 | 指定されていません |
自信度 | |
撮影場所 | 埼玉県 / 羽生水郷公園 |
撮影日時 | 2018-10-12 |
葦原から、「タッ、タッ、・・」と鳴きながら姿を表し、数秒間、土手の草むらの上を移動していました。図鑑や鳥見仲間の意見などからタイトルの鳥を推定しましたが、まったく自信はありません。ここでは夏場、オオヨシキリは良く見かけますが、コヨシキリは一度だけ見たっきりです。よろしくお願いいたします。
トリノ2018
投稿日 | 2018年10月17日 |
最終更新日 | 2019年03月03日 |
閲覧数 | 4,204 Views |
専門家の回答
平岡先生(山階鳥研)
平岡先生(山階鳥類研究所)から回答がありましたので掲載します(事務局)
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この鳥はコヨシキリでよろしいです。嘴がとがり、尾は長め、足も長めで、全体に褐色で下面が白っぽく、暗色の過眼線、白い眉斑がある、尾は中央と外側の長さの差が極端な凸尾ではなく、尾を広げると先端が丸く見える円尾であること、ヨシ原に生息するといった特徴から、お察しのとおりヨシキリ類(ヨシキリ科)と推測できます。
日本産のヨシキリ類で、明瞭な白い眉斑の上に、黒く明瞭な頭側線があるのは、コヨシキリだけです。白い眉斑が目の後ろで太いこと。同じく黒い頭側線も太くて後ろに向かって幅広くなって行っていることはコヨシキリの特徴です。尾羽は上にも述べましたが、中央に比べ、外側は短いですが、コヨシキリの尾は「円尾」とされており、問題ありません。よく似たセンニュウの仲間(センニュウ科)では外側尾羽がもっと短く「凸尾」と言われます。またセンニュウ類にはこのように淡色の頭頂部と暗色の頭側線のコントラストのある種はいません。
(日本のヨシキリ類、センニュウ類の普通種の中では、このような頭頂と頭側線のコントラストが見られれば、コヨシキリと決めて大丈夫ですが、念のため書いておくと、ヨシキリ科で、頭部に多少とも似たようなパターンが見られる鳥として、マンシュウイナダヨシキリ(Acrocephalus tangorum)という鳥がいます。この種は、中国東北地方から極東ロシアのアムール川流域で繁殖するのですが、頭側線状の暗色はぼんやりしていて、こんなに太く真っ黒ではありません。そして日本では1例しか確認例がない飛び抜けた珍鳥です。)
コヨシキリが繁殖期には分布しないヨシ原で、渡りの時期に観察されることはありうることです。普段見慣れた鳥しか見ないホームグラウンドでふだん見ない鳥に出会うのは渡りの時期の楽しみのひとつでしょうね。
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この鳥はコヨシキリでよろしいです。嘴がとがり、尾は長め、足も長めで、全体に褐色で下面が白っぽく、暗色の過眼線、白い眉斑がある、尾は中央と外側の長さの差が極端な凸尾ではなく、尾を広げると先端が丸く見える円尾であること、ヨシ原に生息するといった特徴から、お察しのとおりヨシキリ類(ヨシキリ科)と推測できます。
日本産のヨシキリ類で、明瞭な白い眉斑の上に、黒く明瞭な頭側線があるのは、コヨシキリだけです。白い眉斑が目の後ろで太いこと。同じく黒い頭側線も太くて後ろに向かって幅広くなって行っていることはコヨシキリの特徴です。尾羽は上にも述べましたが、中央に比べ、外側は短いですが、コヨシキリの尾は「円尾」とされており、問題ありません。よく似たセンニュウの仲間(センニュウ科)では外側尾羽がもっと短く「凸尾」と言われます。またセンニュウ類にはこのように淡色の頭頂部と暗色の頭側線のコントラストのある種はいません。
(日本のヨシキリ類、センニュウ類の普通種の中では、このような頭頂と頭側線のコントラストが見られれば、コヨシキリと決めて大丈夫ですが、念のため書いておくと、ヨシキリ科で、頭部に多少とも似たようなパターンが見られる鳥として、マンシュウイナダヨシキリ(Acrocephalus tangorum)という鳥がいます。この種は、中国東北地方から極東ロシアのアムール川流域で繁殖するのですが、頭側線状の暗色はぼんやりしていて、こんなに太く真っ黒ではありません。そして日本では1例しか確認例がない飛び抜けた珍鳥です。)
コヨシキリが繁殖期には分布しないヨシ原で、渡りの時期に観察されることはありうることです。普段見慣れた鳥しか見ないホームグラウンドでふだん見ない鳥に出会うのは渡りの時期の楽しみのひとつでしょうね。
回答日2019年02月05日
回答