専門家の回答

平岡先生(山階鳥研)
平岡先生(山階鳥類研究所)からコメントがありましたので掲載します(事務局)
****
アカハラとマミチャジナイは両方を見慣れないと迷う場合があるかもしれませんね。とくに、マミチャジナイをちゃんと見るまでは時々、どきどきする場面があるかもしれません。
それで、お示しの画像の鳥ですがこれはアカハラでよろしいです。亜種のことを気にされているようですが、アカハラでは雄の成鳥以外の亜種の野外識別は難しいので言わないのが賢明です。アカハラに限らず、亜種は繁殖地ごとに少しずつ異なる地理的変異ですので、それぞれの分布域から10羽ずつ取り出して並べて比較すると、こちらのほうが大きいとか色が濃いとかいうレベルの違いのことが多く、繁殖地以外で、1羽ずつ取り出して観察するときはわからないことが多くあるということを覚えておいてください。
アカハラには不明瞭な眉斑があるものがおり、お示しの個体はそういうものだと思います。マミチャジナイは、お示しの写真より遥かに明瞭な白い眉斑が目より前側から後ろ側まで長く延びています。
大雨覆先端の淡色斑は、生まれた年の冬の羽衣である第一回冬羽では、アカハラでもマミチャジナイでも多かれ少なかれ見られます(冬期にその年生まれの鳥の大雨覆の全部または一部の先端に淡色斑があって識別できるのは、アカハラ、マミチャジナイ、シロハラなどツグミ科のいくつかの種で共通に見られる特徴です)。5月までには淡色線が摩耗して不明瞭になってしまう場合もあると思いますが、大雨覆は春には換羽しないので、お示しの写真のように見える場合もあるだろうと思います。
****
アカハラとマミチャジナイは両方を見慣れないと迷う場合があるかもしれませんね。とくに、マミチャジナイをちゃんと見るまでは時々、どきどきする場面があるかもしれません。
それで、お示しの画像の鳥ですがこれはアカハラでよろしいです。亜種のことを気にされているようですが、アカハラでは雄の成鳥以外の亜種の野外識別は難しいので言わないのが賢明です。アカハラに限らず、亜種は繁殖地ごとに少しずつ異なる地理的変異ですので、それぞれの分布域から10羽ずつ取り出して並べて比較すると、こちらのほうが大きいとか色が濃いとかいうレベルの違いのことが多く、繁殖地以外で、1羽ずつ取り出して観察するときはわからないことが多くあるということを覚えておいてください。
アカハラには不明瞭な眉斑があるものがおり、お示しの個体はそういうものだと思います。マミチャジナイは、お示しの写真より遥かに明瞭な白い眉斑が目より前側から後ろ側まで長く延びています。
大雨覆先端の淡色斑は、生まれた年の冬の羽衣である第一回冬羽では、アカハラでもマミチャジナイでも多かれ少なかれ見られます(冬期にその年生まれの鳥の大雨覆の全部または一部の先端に淡色斑があって識別できるのは、アカハラ、マミチャジナイ、シロハラなどツグミ科のいくつかの種で共通に見られる特徴です)。5月までには淡色線が摩耗して不明瞭になってしまう場合もあると思いますが、大雨覆は春には換羽しないので、お示しの写真のように見える場合もあるだろうと思います。
回答日2019年06月12日

akagera78
平岡先生、ありがとうございます。スッキリしました。
回答日2019年06月17日

回答