タカ?
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推察される和名 | ケリ |
自信度 | ★☆☆ |
撮影場所 | 岐阜県 / 羽島市長良川堤防 |
撮影日時 | 2018-03-03 |
自宅近くの堤防で小鳥を観察中に見かけました。トビだと思っていましたが、小さく(カラス大以下)すごいスピードで直線的に飛んでいきました。尾しか撮れませんでしたので、種名はわからなくてもどこに着目すればよいのか観察ポイントなどを教えて頂ければありがたいです。トビ、タカ、ワシの3種類しかいないと思っていた初心者です。よろしくお願いします。海なし県につきこの辺りにカモメ類はいません。
nasu
投稿日 | 2018年03月06日 |
最終更新日 | 2019年03月04日 |
閲覧数 | 3,319 Views |
専門家の回答
平岡先生(山階鳥研)
平岡先生から回答がありましたのでコメントします
***
すでに妥当な回答がついて、「解決」となりましたので、出遅れてしまいましたが私なりにご説明します。
この鳥は一見してコントラストがはっきりした、わかりやすいパターンの羽色をしているのがわかります。こういう、パターンのはっきりした鳥は、ともかく落ち着いて、体のどこが何色かを書き出して、あとは図鑑を1ページずつ繰っていっても正解にたどり着けると思います。
ちょっとやってみましょう。翼上面ははっきりと黒、白、褐色に分かれていて、先端が大きく黒、雨覆は褐色、残りは白。翼の裏側は黒と白に分かれているようで、初列風切が黒く、下雨覆は白い。体の上面は雨覆と同色の褐色。腰が白く、尾の先端は横一文字に黒いようすです。さらに腹は全体に白いようす(失礼してお示しの画像のレベルを変えてみました。腹が白いようすがわかると思います)。頭部の色は分かりづらいが白くはなさそう。嘴は基部が黄色く先端が黒い。さらに鳥の形を見てみると、翼は長めで先端が尖って見えるのじゃないかと思われる。嘴は尖っている。足は長く、尾の先端を越えてでている部分に光があたっているようだ(黄色いらしい。レベルを調節した画像参照)。
これだけの材料があれば、順に図鑑のページを見ていってもおわかりと思います。こちらのサイトに出ている「新版 日本の野鳥」のケリのページで、飛翔の上下面の写真が見られます。
https://i-zukan.jp/contents/20/viewer?genre=1&page=211&word=ケリ
上に述べた特徴を順に写真と見合わせていっていただければ、特徴はみんな合っているのがおわかりと思います。ケリの全長は上記の書籍によると36cmで、ハシブトガラスは57cmですので、観察されてカラスより小さかったという点もあいますね。すでにnasuさんもご自身で触れていらっしゃいますが、岐阜のあたりの水田地帯ではケリはごくありふれた鳥だと思います。
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すでに妥当な回答がついて、「解決」となりましたので、出遅れてしまいましたが私なりにご説明します。
この鳥は一見してコントラストがはっきりした、わかりやすいパターンの羽色をしているのがわかります。こういう、パターンのはっきりした鳥は、ともかく落ち着いて、体のどこが何色かを書き出して、あとは図鑑を1ページずつ繰っていっても正解にたどり着けると思います。
ちょっとやってみましょう。翼上面ははっきりと黒、白、褐色に分かれていて、先端が大きく黒、雨覆は褐色、残りは白。翼の裏側は黒と白に分かれているようで、初列風切が黒く、下雨覆は白い。体の上面は雨覆と同色の褐色。腰が白く、尾の先端は横一文字に黒いようすです。さらに腹は全体に白いようす(失礼してお示しの画像のレベルを変えてみました。腹が白いようすがわかると思います)。頭部の色は分かりづらいが白くはなさそう。嘴は基部が黄色く先端が黒い。さらに鳥の形を見てみると、翼は長めで先端が尖って見えるのじゃないかと思われる。嘴は尖っている。足は長く、尾の先端を越えてでている部分に光があたっているようだ(黄色いらしい。レベルを調節した画像参照)。
これだけの材料があれば、順に図鑑のページを見ていってもおわかりと思います。こちらのサイトに出ている「新版 日本の野鳥」のケリのページで、飛翔の上下面の写真が見られます。
https://i-zukan.jp/contents/20/viewer?genre=1&page=211&word=ケリ
上に述べた特徴を順に写真と見合わせていっていただければ、特徴はみんな合っているのがおわかりと思います。ケリの全長は上記の書籍によると36cmで、ハシブトガラスは57cmですので、観察されてカラスより小さかったという点もあいますね。すでにnasuさんもご自身で触れていらっしゃいますが、岐阜のあたりの水田地帯ではケリはごくありふれた鳥だと思います。
回答日2018年03月08日
nasu
平岡先生へ、
お忙しい中、大変詳しい解説をありがとうございます。まだ初心者のため、双眼鏡でピントを合わせるのに手間取り、どこをどう観察すればよいのかわからないうちに、慣れないカメラに持ち替えピントもそこそこに、後で画像をじっくり見て調べよう、という”なまかわな”(通じますか?このあたりの東海地方では怠け者のことをこう言います。)やり方をしております。結局ピントの合っていない写真では自分で調べてもわからないことの方が多いです。今度はカメラを持たずに双眼鏡だけでしっかり観察して、特徴をメモにするようやってみます。大変ありがとうございました。今後もよろしくお願いします。
お忙しい中、大変詳しい解説をありがとうございます。まだ初心者のため、双眼鏡でピントを合わせるのに手間取り、どこをどう観察すればよいのかわからないうちに、慣れないカメラに持ち替えピントもそこそこに、後で画像をじっくり見て調べよう、という”なまかわな”(通じますか?このあたりの東海地方では怠け者のことをこう言います。)やり方をしております。結局ピントの合っていない写真では自分で調べてもわからないことの方が多いです。今度はカメラを持たずに双眼鏡だけでしっかり観察して、特徴をメモにするようやってみます。大変ありがとうございました。今後もよろしくお願いします。
回答日2018年03月08日
回答