コチドリ
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推察される和名 | 指定されていません |
自信度 | |
撮影場所 | 埼玉県 / 伊佐沼 |
撮影日時 | 2017-11-22 |
去年の冬に撮った写真です。普通にコチドリと思っていたのですが、ハジロコチドリではないのか?という疑惑があったので投稿させていただきました。残念ながら、羽を広げた写真が1枚も無いのですが、脚の色が疑わしいと言われました・・・・コチドリでよいのでしょうか・・
K.N.
投稿日 | 2018年07月27日 |
最終更新日 | 2019年03月04日 |
閲覧数 | 2,059 Views |
専門家の回答
平岡先生(山階鳥研)
平岡先生(山階鳥類研究所)から回答がありましたので掲載します(事務局)
***
ご質問は、脚の色が鮮やかな橙色なのはコチドリではなくハジロコチドリにより合うのではないかということと思います。
その点はたしかにそうなのですが、私はこの鳥はコチドリだろうと思います。
そう考える最大の理由は、くちばしの形状です。お示しの画像から鳥をアップになるように切り出してみましたが、くちばしは比較的きゃしゃで先細りに見えます。ハジロコチドリのくちばしは、基部の太さが先端近くまで保たれていて、太短い寸詰まりな感じに見えます。
もうひとつの理由は顔の羽色で、ハジロコチドリでは非生殖羽でも目の上から後ろに白っぽい眉斑が見えるのが普通のようです。お示しの写真では、頭部を斜め前方から写したカット(左下)ではそのような羽色にも見えますが、横顔が写ったカット(上)ではそのような白っぽい眉斑はないことがわかります。左下のカットで眉斑があるように見えるのは光線の具合なのかもしれません。
この2点が私がこの鳥がハジロコチドリに合わないと考える理由です。問題は脚の色ですが、わたし自身はコチドリの脚が、特に非繁殖期にこのように鮮やかな橙色に見えるという実例を観察したことはないですが、シギ・チドリ類に詳しい研究者によると、こういう脚の色をしたコチドリはたまにいるそうです。
こういった点を総合すると、この鳥はコチドリでよろしいと思います。
ひとつ申し添えたいのは、ぜひできれば、この次は現場で、おかしいのではないかと気づいていただきたいということです。現場でコチドリとお考えになったタイミングで、図鑑のコチドリの箇所を読まれれば、脚の色が疑問だと気づかれたはずで、そうすればもっとじっくり観察撮影しようと考えることができたのではないでしょうか。コチドリとハジロコチドリはおっしゃるように広げた翼のパターンがはっきりと違いますし、また体の大きさも違います。翼を広げるまで観察するとか、近くに種名の分かる鳥(ハマシギ、シロチドリ、ムクドリなど何でもよいでしょう)がいてそれと比べることができれば、上に書いたような綱渡りのような難しい識別をすることなく、比較的簡単に種名が言えたはずです。
ぜひこういったことも考えて、鳥をごらんになってみてください。
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ご質問は、脚の色が鮮やかな橙色なのはコチドリではなくハジロコチドリにより合うのではないかということと思います。
その点はたしかにそうなのですが、私はこの鳥はコチドリだろうと思います。
そう考える最大の理由は、くちばしの形状です。お示しの画像から鳥をアップになるように切り出してみましたが、くちばしは比較的きゃしゃで先細りに見えます。ハジロコチドリのくちばしは、基部の太さが先端近くまで保たれていて、太短い寸詰まりな感じに見えます。
もうひとつの理由は顔の羽色で、ハジロコチドリでは非生殖羽でも目の上から後ろに白っぽい眉斑が見えるのが普通のようです。お示しの写真では、頭部を斜め前方から写したカット(左下)ではそのような羽色にも見えますが、横顔が写ったカット(上)ではそのような白っぽい眉斑はないことがわかります。左下のカットで眉斑があるように見えるのは光線の具合なのかもしれません。
この2点が私がこの鳥がハジロコチドリに合わないと考える理由です。問題は脚の色ですが、わたし自身はコチドリの脚が、特に非繁殖期にこのように鮮やかな橙色に見えるという実例を観察したことはないですが、シギ・チドリ類に詳しい研究者によると、こういう脚の色をしたコチドリはたまにいるそうです。
こういった点を総合すると、この鳥はコチドリでよろしいと思います。
ひとつ申し添えたいのは、ぜひできれば、この次は現場で、おかしいのではないかと気づいていただきたいということです。現場でコチドリとお考えになったタイミングで、図鑑のコチドリの箇所を読まれれば、脚の色が疑問だと気づかれたはずで、そうすればもっとじっくり観察撮影しようと考えることができたのではないでしょうか。コチドリとハジロコチドリはおっしゃるように広げた翼のパターンがはっきりと違いますし、また体の大きさも違います。翼を広げるまで観察するとか、近くに種名の分かる鳥(ハマシギ、シロチドリ、ムクドリなど何でもよいでしょう)がいてそれと比べることができれば、上に書いたような綱渡りのような難しい識別をすることなく、比較的簡単に種名が言えたはずです。
ぜひこういったことも考えて、鳥をごらんになってみてください。
回答日2018年11月13日
回答