キララタケ?
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推察される和名 | 指定されていません |
自信度 | |
撮影場所 | 島根県 |
撮影日時 | 2018-07-28 |
切り株の根元に生えていました。
傘をみるとキララタケかと思ったのですが、ヒダの色はピンクです。
ちょっとちがう種類かもしれないと迷ってます。
傘をみるとキララタケかと思ったのですが、ヒダの色はピンクです。
ちょっとちがう種類かもしれないと迷ってます。
水牛
投稿日 | 2018年08月25日 |
最終更新日 | 2019年03月04日 |
閲覧数 | 3,131 Views |
専門家の回答
吹春先生(千葉中博)
テングタケ属ではありませんが、キララタケ=ヒトヨタケ類=吹春先生の専門ということでコメントをいただきました!(事務局)
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キララタケ,というタイトルを拝見し,コメントいたします.
○まず,投稿にある《ヒダの色はピンク》という点.
日本のきのこで,ヒダが淡紅色(ピンク色)を帯びるものは,1)キシメジ科ムラサキシメジ属,2)ウラベニガサ科,3)イッポンシメジ科です.コメントにある木材腐朽菌である点や,きのこの姿は,明らかにウラベニガサ属のものです.それから先の種名となると,これ以上は私にはわかりません.
○さて,関係ありませんが,タイトルにあるキララタケ
キララタケの場合,ヒトヨタケ類に属しているので,担子胞子が黒く成熟するため,傘がひらくとヒダは黒くなり,あわせてヒダはやや液化します.キララタケ(雲母茸)とよばれるように,傘の上には雲母状のつぶつぶの外被膜が残ります.この外被膜を構成する細胞の形が,ヒトヨタケ類の形態分類の第1の特徴となります.ですので,写真のキノコとキララタケとは,傘の上の付属物(被膜)の有無,ヒダの色,全体のプロポーション,が異なります.木材腐朽性,という点は,共通の特徴です.
○キララタケとその類縁種
キララタケといえば近縁の種にコキララタケというものがあり,私のすむ千葉県ではほとんど後者しか見ることはありません.長野県とかになると前者の方の出現頻度が高いように思います.2種の区別点として,後者がつくるオゾニウムという黄色の菌糸のマットがよくあげられますが,これは必ずあるものではなく,オゾニウムがなくてもコキララタケということがあるので区別点になりません.2者は,もちろん外被膜の細胞の形も違いますが,胞子の形態で区別します.後者の胞子の形態は,中程がくびれたような,いわゆる《腎臓形 reniform》(保育社,原色新日本菌類図鑑Ⅰ)をしているので,2種の区別については,どっちかな,と思ったときは胞子をみるのが一番です.
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キララタケ,というタイトルを拝見し,コメントいたします.
○まず,投稿にある《ヒダの色はピンク》という点.
日本のきのこで,ヒダが淡紅色(ピンク色)を帯びるものは,1)キシメジ科ムラサキシメジ属,2)ウラベニガサ科,3)イッポンシメジ科です.コメントにある木材腐朽菌である点や,きのこの姿は,明らかにウラベニガサ属のものです.それから先の種名となると,これ以上は私にはわかりません.
○さて,関係ありませんが,タイトルにあるキララタケ
キララタケの場合,ヒトヨタケ類に属しているので,担子胞子が黒く成熟するため,傘がひらくとヒダは黒くなり,あわせてヒダはやや液化します.キララタケ(雲母茸)とよばれるように,傘の上には雲母状のつぶつぶの外被膜が残ります.この外被膜を構成する細胞の形が,ヒトヨタケ類の形態分類の第1の特徴となります.ですので,写真のキノコとキララタケとは,傘の上の付属物(被膜)の有無,ヒダの色,全体のプロポーション,が異なります.木材腐朽性,という点は,共通の特徴です.
○キララタケとその類縁種
キララタケといえば近縁の種にコキララタケというものがあり,私のすむ千葉県ではほとんど後者しか見ることはありません.長野県とかになると前者の方の出現頻度が高いように思います.2種の区別点として,後者がつくるオゾニウムという黄色の菌糸のマットがよくあげられますが,これは必ずあるものではなく,オゾニウムがなくてもコキララタケということがあるので区別点になりません.2者は,もちろん外被膜の細胞の形も違いますが,胞子の形態で区別します.後者の胞子の形態は,中程がくびれたような,いわゆる《腎臓形 reniform》(保育社,原色新日本菌類図鑑Ⅰ)をしているので,2種の区別については,どっちかな,と思ったときは胞子をみるのが一番です.
回答日2018年09月01日
水牛
吹春先生ありがとうございます!
sankyusanさんからもウラベニガサ科というコメントをいただいて調べてみました。クロスジウラベニガサというきのこが外観上近いかと思いました。
言われるとおり、ヒトヨタケの仲間はヒダが黒いですね。皆さまありがとうございました。
sankyusanさんからもウラベニガサ科というコメントをいただいて調べてみました。クロスジウラベニガサというきのこが外観上近いかと思いました。
言われるとおり、ヒトヨタケの仲間はヒダが黒いですね。皆さまありがとうございました。
回答日2018年09月01日
回答
sankyusan
ヒダがピンクのきのこにはいくつかのグループがありますが、朽木から出るものにウラベニガサの仲間がありますので、写真にものもそうかもしれません。
回答日2018年08月27日