今話題の寄生植物!
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推察される和名 | ヤッコソウ |
自信度 | ★★★ |
撮影場所 | 鹿児島県 / 屋久島 |
撮影日時 | 2021-10-23 |
今年(2023)の連続テレビ小説は植物が題材になっていますね。
植物好きとしては見る他ない、ということで、撮り貯めては週末に消化する様な形で視聴していますが、植物の分類の部分に深く踏み込んでいて(踏み込み過ぎていて植物に詳しくない人にとっては、果たして面白いのだろうか?と疑問に思う程)とても興味深く楽しみながら視聴しています。
そして先日、その番組でヤッコソウが取り上げられていました。
ヤッコソウは寄生植物の一種で見た目も生態も奇妙、発見時点では該当する科すら無かった植物です(現在は1科1属2種)
そんな、ヤッコソウを昔撮影していたので、昔に撮影した写真をアップロードします。
このヤッコソウは屋久島の低地の山中で撮影したものです。
屋久島の低地は照葉樹林帯が広がっているので、林床は常に薄暗い感じで下草はあまり生えていません。
ですが、そういった環境にはそういった環境に適正を持った植物が生えるわけで、光が少なくても生きていくことの出来る寄生植物や菌従属栄養植物等の珍しい植物の宝庫になっています。
ヤッコソウもそんな中の1種で、自身では光合成を行わない全寄生植物です。
低地の照葉樹林の林床は下草が生えていないので植物を探しやすいか、と言うと、藪漕ぎが無いのでややプラス、一方で環境は以下の通り過酷なので大きくマイナス、と非常にやっかいな環境です。
夏は大量の蚊に悩まされますし、林床は薄暗いので植物を探し辛く、木々の間から陽が射したと思ったら陽の射している部分と影の部分でコントラストが付き過ぎて目が見えなくなってしまいます。
特に菌従属栄養植物の仲間は小さいのが殆どなので、地面に這いつくばって探す様にしないと見つからず、この環境を活かした植物を探そうとすると忍耐力が試される非常に苦労する様な状況です。
ところが、このヤッコソウの花期は秋頃なので蚊はあまりいません(本州に比べると多くいます)
また、屋久島の同じ様な環境に生えている菌従属栄養植物等と比較すると植物自体も大きくて全体が白くて目立つので、薄暗い照葉樹林帯の林床でも地面に這いつくばらずに見つけることが出来ます。
このヤッコソウも菌従属栄養植物を探している道中の沢沿いで偶々発見したものです。
後2ヶ月もすればヤッコソウの花期になります。
ヤッコソウ自体は自生地が天然記念物になっていたりと、屋久島よりもアクセス良く見られる場所が幾つかある様なので、話題になったこの機会に是非見に行ってみては如何でしょうか。
補足:以下のリンクに写真を元に3Dモデルを作る技術で作ったものをアップロードしています。写真と併せて見る事でより立体的な形状であったり細部のことを見る事が出来るので、自生地に行かれる方は、事前の予習がてらにでも覗いて見て下さい。
https://skfb.ly/oKvuO
植物好きとしては見る他ない、ということで、撮り貯めては週末に消化する様な形で視聴していますが、植物の分類の部分に深く踏み込んでいて(踏み込み過ぎていて植物に詳しくない人にとっては、果たして面白いのだろうか?と疑問に思う程)とても興味深く楽しみながら視聴しています。
そして先日、その番組でヤッコソウが取り上げられていました。
ヤッコソウは寄生植物の一種で見た目も生態も奇妙、発見時点では該当する科すら無かった植物です(現在は1科1属2種)
そんな、ヤッコソウを昔撮影していたので、昔に撮影した写真をアップロードします。
このヤッコソウは屋久島の低地の山中で撮影したものです。
屋久島の低地は照葉樹林帯が広がっているので、林床は常に薄暗い感じで下草はあまり生えていません。
ですが、そういった環境にはそういった環境に適正を持った植物が生えるわけで、光が少なくても生きていくことの出来る寄生植物や菌従属栄養植物等の珍しい植物の宝庫になっています。
ヤッコソウもそんな中の1種で、自身では光合成を行わない全寄生植物です。
低地の照葉樹林の林床は下草が生えていないので植物を探しやすいか、と言うと、藪漕ぎが無いのでややプラス、一方で環境は以下の通り過酷なので大きくマイナス、と非常にやっかいな環境です。
夏は大量の蚊に悩まされますし、林床は薄暗いので植物を探し辛く、木々の間から陽が射したと思ったら陽の射している部分と影の部分でコントラストが付き過ぎて目が見えなくなってしまいます。
特に菌従属栄養植物の仲間は小さいのが殆どなので、地面に這いつくばって探す様にしないと見つからず、この環境を活かした植物を探そうとすると忍耐力が試される非常に苦労する様な状況です。
ところが、このヤッコソウの花期は秋頃なので蚊はあまりいません(本州に比べると多くいます)
また、屋久島の同じ様な環境に生えている菌従属栄養植物等と比較すると植物自体も大きくて全体が白くて目立つので、薄暗い照葉樹林帯の林床でも地面に這いつくばらずに見つけることが出来ます。
このヤッコソウも菌従属栄養植物を探している道中の沢沿いで偶々発見したものです。
後2ヶ月もすればヤッコソウの花期になります。
ヤッコソウ自体は自生地が天然記念物になっていたりと、屋久島よりもアクセス良く見られる場所が幾つかある様なので、話題になったこの機会に是非見に行ってみては如何でしょうか。
補足:以下のリンクに写真を元に3Dモデルを作る技術で作ったものをアップロードしています。写真と併せて見る事でより立体的な形状であったり細部のことを見る事が出来るので、自生地に行かれる方は、事前の予習がてらにでも覗いて見て下さい。
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カモシカ
投稿日 | 2023年08月20日 |
最終更新日 | 2023年08月20日 |
閲覧数 | 767 Views |