専門家の回答
平岡先生(山階鳥研)
平岡先生(山階鳥類研究所)から回答がありましたので掲載します(事務局)
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この画像はサメビタキでよろしいです。
「サメビタキの幼鳥でしょうか?」と書かれていますが、今年生まれの幼鳥ではないです。
サメビタキ、コサメビタキ、オオルリ、キビタキなど、それからアカハラ、クロツグミ、ルリビタキ、ノビタキなど、最新の図鑑でヒタキ科とされている鳥の幼鳥は体じゅうに点々があります。啄木鳥さんは紹介するまでもなく読まれることと思いますが、ヒタキ科の幼羽の点々については下記の「コサメビタキ?」という質問への回答をご覧ください。
https://i-zukan.jp/posts/953
お示しの画像には点々がないので今年生まれの幼鳥ではないです。体下面の羽毛はただ乱れているだけで年齢とは関係ないでしょう。
失礼して、お示しの画像の鳥の部分を切り出してレベルを調整(色彩はいっさいいじらずに、明るさのみ調整)したものを掲載いたしました。これをご覧いただくと、足の短い、灰色と白の羽色の小鳥ということで、コサメビタキかサメビタキということがわかると思います(ご存知のようにエゾビタキも似ていますが、8月10日という日付から、ロシアで繁殖する本種はまだ渡来していません)。このうち、目先が広く白くない、胸の側面がはっきりと暗色の灰色、といった特徴から、サメビタキとして問題ないでしょう。
奥日光刈込湖は標高1600m以上あり、周辺は亜高山帯針葉樹林です。この鳥を観察された季節は繁殖期が終わろうとしている時期ですが、下記のp. 173にあるとおり、サメビタキの繁殖環境は亜高山帯針葉樹林です。
サメビタキ(「原色日本野鳥生態図鑑 陸鳥編」)
https://i-zukan.jp/contents/34/viewer?genre=1&page=182
サメビタキという同定はこの点とも矛盾がないと思います。
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この画像はサメビタキでよろしいです。
「サメビタキの幼鳥でしょうか?」と書かれていますが、今年生まれの幼鳥ではないです。
サメビタキ、コサメビタキ、オオルリ、キビタキなど、それからアカハラ、クロツグミ、ルリビタキ、ノビタキなど、最新の図鑑でヒタキ科とされている鳥の幼鳥は体じゅうに点々があります。啄木鳥さんは紹介するまでもなく読まれることと思いますが、ヒタキ科の幼羽の点々については下記の「コサメビタキ?」という質問への回答をご覧ください。
https://i-zukan.jp/posts/953
お示しの画像には点々がないので今年生まれの幼鳥ではないです。体下面の羽毛はただ乱れているだけで年齢とは関係ないでしょう。
失礼して、お示しの画像の鳥の部分を切り出してレベルを調整(色彩はいっさいいじらずに、明るさのみ調整)したものを掲載いたしました。これをご覧いただくと、足の短い、灰色と白の羽色の小鳥ということで、コサメビタキかサメビタキということがわかると思います(ご存知のようにエゾビタキも似ていますが、8月10日という日付から、ロシアで繁殖する本種はまだ渡来していません)。このうち、目先が広く白くない、胸の側面がはっきりと暗色の灰色、といった特徴から、サメビタキとして問題ないでしょう。
奥日光刈込湖は標高1600m以上あり、周辺は亜高山帯針葉樹林です。この鳥を観察された季節は繁殖期が終わろうとしている時期ですが、下記のp. 173にあるとおり、サメビタキの繁殖環境は亜高山帯針葉樹林です。
サメビタキ(「原色日本野鳥生態図鑑 陸鳥編」)
https://i-zukan.jp/contents/34/viewer?genre=1&page=182
サメビタキという同定はこの点とも矛盾がないと思います。
回答日2018年09月04日
啄木鳥
平岡先生
返信(御礼)が遅れ大変申し訳ありません。
サメビタキ(今年生まれた幼鳥ではない)であること、とてもわかりやすい詳細なご説明をいただき、感謝至極です。こんなに親身に教えて頂けるとは思ってもいませんでした。本当にありがとうございました。
返信(御礼)が遅れ大変申し訳ありません。
サメビタキ(今年生まれた幼鳥ではない)であること、とてもわかりやすい詳細なご説明をいただき、感謝至極です。こんなに親身に教えて頂けるとは思ってもいませんでした。本当にありがとうございました。
回答日2018年09月10日
回答