専門家の回答
小林先生(長池公園)
小林先生(長池公園副園長)から回答がありましたので掲載します(事務局)
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種名
ハイメドハギ
確からしさ
★★☆
識別ポイント
生育環境、生育型、花と葉の形態
参考図鑑
日本の浜辺を歩く(インツールシステム)、神奈川県植物誌2001ほか
コメント
写真の植物は、ハイメドハギでよろしいかと思います。
メドハギは様々な環境で見られますが、変種ハイメドハギはどちらかというと、
海岸近くの草地や造成地、芝地などで見かけることの多い種類です。
今回は、メドハギかハイメドハギのどちらかであることを前提に、
両者の相違点を整理してみたいと思います。
(※その他のメドハギ類では、葉がより大型で顕著な網状脈を持つ、
花序に長い柄がある、などの特徴があります。)
ハイメドハギの形態的特徴は主に下記のとおりです。
・草丈はメドハギよりも低く、地上に匍匐または斜上する。
・頂小葉はメドハギよりも幅広で短く、先端寄りが最大幅となる。
・花は濃紫色が目立つ。
・葉が小ぶりのため、メドハギと比べると相対的に花が大きく見える。
・茎の稜に沿って開出毛があるタイプと伏毛があるタイプがある。
※前者はケハイメドハギとして区別されることもある。
・萼裂片の長さはメドハギよりも短め。
以上のうち、萼裂片の長さ以外は写真から確認することができますが、
いずれもハイメドハギの特徴と一致しているようにお見受けします。
なお、雑種の可能性につきましては、私にはわかりません。
両者が混生していて、明らかに中間的であるか、どちらにも当てはまらない、
といった場合には雑種の可能性もあると思いますが、今回は特に気にされなくても良さそうです。
最後になりますが、メドハギが全国に分布するのに対し、
ハイメドハギの分布は本州以西に限られているため、青森県は北限付近ということになるでしょう。
故に、今回のご投稿は生育地情報として、とても価値があると思います。
貴重な情報提供、どうもありがとうございました。
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種名
ハイメドハギ
確からしさ
★★☆
識別ポイント
生育環境、生育型、花と葉の形態
参考図鑑
日本の浜辺を歩く(インツールシステム)、神奈川県植物誌2001ほか
コメント
写真の植物は、ハイメドハギでよろしいかと思います。
メドハギは様々な環境で見られますが、変種ハイメドハギはどちらかというと、
海岸近くの草地や造成地、芝地などで見かけることの多い種類です。
今回は、メドハギかハイメドハギのどちらかであることを前提に、
両者の相違点を整理してみたいと思います。
(※その他のメドハギ類では、葉がより大型で顕著な網状脈を持つ、
花序に長い柄がある、などの特徴があります。)
ハイメドハギの形態的特徴は主に下記のとおりです。
・草丈はメドハギよりも低く、地上に匍匐または斜上する。
・頂小葉はメドハギよりも幅広で短く、先端寄りが最大幅となる。
・花は濃紫色が目立つ。
・葉が小ぶりのため、メドハギと比べると相対的に花が大きく見える。
・茎の稜に沿って開出毛があるタイプと伏毛があるタイプがある。
※前者はケハイメドハギとして区別されることもある。
・萼裂片の長さはメドハギよりも短め。
以上のうち、萼裂片の長さ以外は写真から確認することができますが、
いずれもハイメドハギの特徴と一致しているようにお見受けします。
なお、雑種の可能性につきましては、私にはわかりません。
両者が混生していて、明らかに中間的であるか、どちらにも当てはまらない、
といった場合には雑種の可能性もあると思いますが、今回は特に気にされなくても良さそうです。
最後になりますが、メドハギが全国に分布するのに対し、
ハイメドハギの分布は本州以西に限られているため、青森県は北限付近ということになるでしょう。
故に、今回のご投稿は生育地情報として、とても価値があると思います。
貴重な情報提供、どうもありがとうございました。
回答日2018年09月15日
tanaemi
詳しい解説ありがとうございます。
(生育地で考えるて自生していないとされるものも多く、迷う植物が多々あるように感じます。)
今日(9月15日)、メドハギと思われる個体も確認できました。
(生育地で考えるて自生していないとされるものも多く、迷う植物が多々あるように感じます。)
今日(9月15日)、メドハギと思われる個体も確認できました。
回答日2018年09月15日
回答