イヌノフグリ?フラサバソウ??それとも全く別???
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推察される和名 | 指定されていません |
自信度 | |
撮影場所 | 神奈川県 / 座間市 |
撮影日時 | 2019-03-24 |
ふと足元を見た時に気がついた小さな花です。
小林先生のコラムを読んでいたこともあって、これはイヌノフグリの仲間なのでは?というクエスチョンマークが頭の上に点ったのですが、帰宅して写真とコラムやその他図鑑を付き合わせるとどっちにも似ていてどっちにも似ていないという中途半端な状態になりました。
環境:砂利敷きの駐車場脇。日当たりは良い。
花:開ききっている花がなかったので最終的な形状が判りませんでした。色は白か薄いピンク色のよう。現状で2~3mm程度。萼の縁に白い毛が生えているがそれ程長い感じではない。
葉:割と毛深い。鋸歯は4対。互生。
茎:白い毛が生える。子葉は見当たらない?
「神奈川県植物誌2018」によるとイヌノフグリは座間市にも分布しているようですが、どうも特徴が一致していない気がしています。
果たしてこれは?
小林先生のコラムを読んでいたこともあって、これはイヌノフグリの仲間なのでは?というクエスチョンマークが頭の上に点ったのですが、帰宅して写真とコラムやその他図鑑を付き合わせるとどっちにも似ていてどっちにも似ていないという中途半端な状態になりました。
環境:砂利敷きの駐車場脇。日当たりは良い。
花:開ききっている花がなかったので最終的な形状が判りませんでした。色は白か薄いピンク色のよう。現状で2~3mm程度。萼の縁に白い毛が生えているがそれ程長い感じではない。
葉:割と毛深い。鋸歯は4対。互生。
茎:白い毛が生える。子葉は見当たらない?
「神奈川県植物誌2018」によるとイヌノフグリは座間市にも分布しているようですが、どうも特徴が一致していない気がしています。
果たしてこれは?
aw
投稿日 | 2019年03月24日 |
最終更新日 | 2019年03月24日 |
閲覧数 | 8,566 Views |
専門家の回答
小林先生(長池公園)
小林先生(長池公園副園長)からコメントがありましたので掲載します(事務局)
***
種名
コゴメイヌノフグリ
確からしさ
★★☆
識別ポイント
花柄の長さ、葉の鋸歯数、茎や萼片の毛の様子ほか
参考図鑑
神奈川県植物誌2018ほか
コメント
早速コラムをお読み下さったとのこと、どうもありがとうございます。
わかりづらいところも多かったと思いますが、こうしてその補完となるようなご投稿をいただくことで、より具体的にイヌノフグリ類に迫ることができ、大変助かります。
さて、ご質問の植物ですが、私はコゴメイヌノフグリに一票を投じたいと思います。
お写真を見てまず目に入ったのが、花の咲いていない株の花柄(果柄)が非常に長い点です。
花柄が葉の長さを超えるほど長くなるものは、オオイヌノフグリとコゴメイヌノフグリの2種です。
確かに開花中のものは花柄が葉に隠れてほとんど見えないため、これだけを見ると判断は難しいのですが、
写真の左下や右上に見えるような長く飛び出た柄を持つ種類は、先の2種以外にはありません。
コラムにも書いた内容ですが、コゴメイヌノフグリの識別ポイントを以下にまとめます。
・花はオオイヌノフグリよりも一回り小さくて純白、中心部は黄色
・花柄は長い(イヌノフグリ、フラサバソウとの区別点)
・葉は毛が多く鋸歯は3~5対(フラサバソウとの区別点)。また、鋸歯の先端は鋭く尖る(オオイヌノフグリとの区別点)
・茎には開出する白長毛(茎の幅よりもやや長い毛)が生える(フラサバソウとの共通点)
・根元に子葉が残る(※私がこれまで観察したものは開花期に子葉が残っているものがほとんどでしたが、例外もあるかもしれません)
また、これらに加えて萼片に長毛が生えることや果実が横に広い扁平状の球形であることもポイントです。
上記の特徴が写真の植物とほぼ一致しているようにお見受けしましたが、いかがでしょうか?
除草剤の影響を受けたオオイヌノフグリの可能性も検討しましたが、全体多毛で毛も長い点が異なると思います。
生育地が駐車場の砂利ということで、通常よりも草丈が低く匍匐性が強くなっているのかもしれません。
花が開いている暖かい日の日中、あるいは果実の頃に改めて観察していただき、ぜひ正体を解き明かして下さい!
参考までに、オオイヌノフグリとコゴメイヌノフグリの花の比較画像を添付します。
***
種名
コゴメイヌノフグリ
確からしさ
★★☆
識別ポイント
花柄の長さ、葉の鋸歯数、茎や萼片の毛の様子ほか
参考図鑑
神奈川県植物誌2018ほか
コメント
早速コラムをお読み下さったとのこと、どうもありがとうございます。
わかりづらいところも多かったと思いますが、こうしてその補完となるようなご投稿をいただくことで、より具体的にイヌノフグリ類に迫ることができ、大変助かります。
さて、ご質問の植物ですが、私はコゴメイヌノフグリに一票を投じたいと思います。
お写真を見てまず目に入ったのが、花の咲いていない株の花柄(果柄)が非常に長い点です。
花柄が葉の長さを超えるほど長くなるものは、オオイヌノフグリとコゴメイヌノフグリの2種です。
確かに開花中のものは花柄が葉に隠れてほとんど見えないため、これだけを見ると判断は難しいのですが、
写真の左下や右上に見えるような長く飛び出た柄を持つ種類は、先の2種以外にはありません。
コラムにも書いた内容ですが、コゴメイヌノフグリの識別ポイントを以下にまとめます。
・花はオオイヌノフグリよりも一回り小さくて純白、中心部は黄色
・花柄は長い(イヌノフグリ、フラサバソウとの区別点)
・葉は毛が多く鋸歯は3~5対(フラサバソウとの区別点)。また、鋸歯の先端は鋭く尖る(オオイヌノフグリとの区別点)
・茎には開出する白長毛(茎の幅よりもやや長い毛)が生える(フラサバソウとの共通点)
・根元に子葉が残る(※私がこれまで観察したものは開花期に子葉が残っているものがほとんどでしたが、例外もあるかもしれません)
また、これらに加えて萼片に長毛が生えることや果実が横に広い扁平状の球形であることもポイントです。
上記の特徴が写真の植物とほぼ一致しているようにお見受けしましたが、いかがでしょうか?
除草剤の影響を受けたオオイヌノフグリの可能性も検討しましたが、全体多毛で毛も長い点が異なると思います。
生育地が駐車場の砂利ということで、通常よりも草丈が低く匍匐性が強くなっているのかもしれません。
花が開いている暖かい日の日中、あるいは果実の頃に改めて観察していただき、ぜひ正体を解き明かして下さい!
参考までに、オオイヌノフグリとコゴメイヌノフグリの花の比較画像を添付します。
回答日2019年03月27日
ねこねこ
最初拝見したところ、「コゴメイヌノフグリ」かとおもいましたが、花柄がないので違うと思いました。
しかし、まだ早い時期の状態なので花も草姿も伸び切っていないんですね。
ご参考までに、伸び切った状態の写真です。
(2017/03 小石川植物園)
しかし、まだ早い時期の状態なので花も草姿も伸び切っていないんですね。
ご参考までに、伸び切った状態の写真です。
(2017/03 小石川植物園)
回答日2019年03月29日
aw
小林先生
何時もコメントを頂き、有難うございます。
まさにこの「開花中のものは花柄が葉に隠れてほとんど見えない」点で「コゴメイヌノフグリ」を外していたのですが、確かに花の終わった花柄はかなり長いですね。
鋸歯の数などを含めるとフラサバソウとはなりそうにありませんね。
今日の夕方、ようやく日が差したのでもう一度確認に出掛けたのですが、既にほとんどの花が終わってしまったようでした。
今後は果実がどのような形になるかに注意してみます。
ねこねこさんもいつも有難うございます。
なるほど、花が開ききって花柄が伸びている姿は白いオオイヌノフグリと言ってもいいくらい似た姿になるのですね。
この姿を見るのは来年の楽しみにしたいと思います。
何時もコメントを頂き、有難うございます。
まさにこの「開花中のものは花柄が葉に隠れてほとんど見えない」点で「コゴメイヌノフグリ」を外していたのですが、確かに花の終わった花柄はかなり長いですね。
鋸歯の数などを含めるとフラサバソウとはなりそうにありませんね。
今日の夕方、ようやく日が差したのでもう一度確認に出掛けたのですが、既にほとんどの花が終わってしまったようでした。
今後は果実がどのような形になるかに注意してみます。
ねこねこさんもいつも有難うございます。
なるほど、花が開ききって花柄が伸びている姿は白いオオイヌノフグリと言ってもいいくらい似た姿になるのですね。
この姿を見るのは来年の楽しみにしたいと思います。
回答日2019年03月31日
回答