専門家の回答
小林先生(長池公園)
小林先生(長池公園副園長)からコメントがありましたので掲載します(事務局)
***
種名
アカショウマ
確からしさ
★★★
識別ポイント
花と葉の形態、生育環境、分布ほか
参考図鑑
野に咲く花、都立長沼公園とその隣接地の植物目録(多摩丘陵植物調査会)ほか
コメント
全形、花序の形態、花のアップと、重要な特徴がわかるお手本のような写真をご投稿いただきありがとうございます。
写真の植物は、仰るとおりアカショウマでお間違いありません。
多摩丘陵の樹林地では時々見かける種類ですが、多くの植物が咲き終わる頃に開花することもあり、案外、バッチリきれいに咲いた花と出会うことが難しいものの一つだと思います。
ブラシ状の花序が特徴のサラシナショウマやイヌショウマと異なり、枝分かれした円錐状の花序を持つことがこの仲間の特徴です。
図鑑等に掲載されているハナチダケサシ、トリアシショウマ、チダケサシとも似ていますが、アカショウマとは下記の相違点があります。
・ハナチダケサシ→花序の側枝(横への張り出し)は短く、小葉の先が尾状に伸びない。山地性で多摩丘陵周辺には分布していない。
・トリアシショウマ→葉幅が広く、花序の枝分かれの数がより多い。山地性で多摩丘陵周辺ではほとんど確実な記録が無い。
・チダケサシ→花は桃色で小葉はより細かくて丸みがある。湿地性で、林床や乾燥した場所には生育しない。
なお、長沼公園では過去にアカショウマとチダケサシの自然雑種と推定される植物が記録されています。(酒井,1999)
樹林性の前者と湿地性の後者が共存する谷戸環境ならではの組み合わせで、一度お目にかかりたいと思いつつ、まだ出会えていません。
私も幾度と長沼公園に通って調査を続けておりますので、もしそれらしき“どっちつかずの”植物を発見されましたら、ご報告をいただければ幸いです。
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種名
アカショウマ
確からしさ
★★★
識別ポイント
花と葉の形態、生育環境、分布ほか
参考図鑑
野に咲く花、都立長沼公園とその隣接地の植物目録(多摩丘陵植物調査会)ほか
コメント
全形、花序の形態、花のアップと、重要な特徴がわかるお手本のような写真をご投稿いただきありがとうございます。
写真の植物は、仰るとおりアカショウマでお間違いありません。
多摩丘陵の樹林地では時々見かける種類ですが、多くの植物が咲き終わる頃に開花することもあり、案外、バッチリきれいに咲いた花と出会うことが難しいものの一つだと思います。
ブラシ状の花序が特徴のサラシナショウマやイヌショウマと異なり、枝分かれした円錐状の花序を持つことがこの仲間の特徴です。
図鑑等に掲載されているハナチダケサシ、トリアシショウマ、チダケサシとも似ていますが、アカショウマとは下記の相違点があります。
・ハナチダケサシ→花序の側枝(横への張り出し)は短く、小葉の先が尾状に伸びない。山地性で多摩丘陵周辺には分布していない。
・トリアシショウマ→葉幅が広く、花序の枝分かれの数がより多い。山地性で多摩丘陵周辺ではほとんど確実な記録が無い。
・チダケサシ→花は桃色で小葉はより細かくて丸みがある。湿地性で、林床や乾燥した場所には生育しない。
なお、長沼公園では過去にアカショウマとチダケサシの自然雑種と推定される植物が記録されています。(酒井,1999)
樹林性の前者と湿地性の後者が共存する谷戸環境ならではの組み合わせで、一度お目にかかりたいと思いつつ、まだ出会えていません。
私も幾度と長沼公園に通って調査を続けておりますので、もしそれらしき“どっちつかずの”植物を発見されましたら、ご報告をいただければ幸いです。
回答日2019年07月24日
Gaku
丁寧なコメントありがとうございます。 とても参考になります。 これからもよろしくお願いします。
回答日2019年08月16日
回答