専門家の回答
小林先生(長池公園)
小林先生(長池公園副園長)から回答がありましたので、掲載します
****
種名
キンギンボク(ヒョウタンボク)
確からしさ
★★★
識別ポイント
葉と果実の形態、生育分布
参考図鑑
樹に咲く花、樹木の葉
コメント
写真の樹木は、この一つ後にご投稿され、既に解決済となっているものと同じ種類、キンギンボク(ヒョウタンボク)と思われます。
一見、葉の付き方や質感が別投稿の写真とは異なるように見え、イボタノキやウグイスカグラなど、全く別の種を彷彿とさせる姿ですが、写真をよく見てみると、答えが隠されていました。
写真右下あたりの枝に、果実が付いているのが見えますでしょうか?
二つの実がくっ付いている独特な姿は、その様子が名前の由来にもなっている「ヒョウタンボクの仲間」であることを示しています。
また、これら果実のうち一つは既に色付いており、果実が熟すと赤くなることも、この写真から見てとることができますね。
ヒョウタンボクの仲間は種類が多く、中には互いに見分けの難しいものもありますが、多くの種は葉の形態と生育地(分布)から区別できます。
日本海側地域での撮影であり、先端が尖らない丸みを帯びた葉の様子がバッチリ写っていますので、キンギンボク(ヒョウタンボク)で間違いないでしょう。
さて、それはそうと、この写真はとても面白いと思います。
植物を撮影する際、花や果実など、美しく特徴的な部位をついクローズアップして撮りたくなりがちですが、この写真はかなり広めに撮影されており、枝ぶりや葉の付き方など、全体の様子がよくわかります。
それだけでなく、周りに写り込んだ植物を見ることによって、この場所がどんな環境であったか、例えば、“日当たりが良く、早成木やつる植物が繁茂する林縁のような環境”を、見る者にイメージさせてくれるのです。
そういった意味で、植物から敢えて遠ざかり、広い視野で撮影した写真というのは、図鑑写真を補完する重要な資料となるに違いありません。
オニグルミ、ナワシロイチゴ、アケビ、カラスウリ、サルトリイバラ、オニドコロ、ボタンヅル、ヨモギ…皆さんはこの写真から何種類の植物を見つけられましたか?
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種名
キンギンボク(ヒョウタンボク)
確からしさ
★★★
識別ポイント
葉と果実の形態、生育分布
参考図鑑
樹に咲く花、樹木の葉
コメント
写真の樹木は、この一つ後にご投稿され、既に解決済となっているものと同じ種類、キンギンボク(ヒョウタンボク)と思われます。
一見、葉の付き方や質感が別投稿の写真とは異なるように見え、イボタノキやウグイスカグラなど、全く別の種を彷彿とさせる姿ですが、写真をよく見てみると、答えが隠されていました。
写真右下あたりの枝に、果実が付いているのが見えますでしょうか?
二つの実がくっ付いている独特な姿は、その様子が名前の由来にもなっている「ヒョウタンボクの仲間」であることを示しています。
また、これら果実のうち一つは既に色付いており、果実が熟すと赤くなることも、この写真から見てとることができますね。
ヒョウタンボクの仲間は種類が多く、中には互いに見分けの難しいものもありますが、多くの種は葉の形態と生育地(分布)から区別できます。
日本海側地域での撮影であり、先端が尖らない丸みを帯びた葉の様子がバッチリ写っていますので、キンギンボク(ヒョウタンボク)で間違いないでしょう。
さて、それはそうと、この写真はとても面白いと思います。
植物を撮影する際、花や果実など、美しく特徴的な部位をついクローズアップして撮りたくなりがちですが、この写真はかなり広めに撮影されており、枝ぶりや葉の付き方など、全体の様子がよくわかります。
それだけでなく、周りに写り込んだ植物を見ることによって、この場所がどんな環境であったか、例えば、“日当たりが良く、早成木やつる植物が繁茂する林縁のような環境”を、見る者にイメージさせてくれるのです。
そういった意味で、植物から敢えて遠ざかり、広い視野で撮影した写真というのは、図鑑写真を補完する重要な資料となるに違いありません。
オニグルミ、ナワシロイチゴ、アケビ、カラスウリ、サルトリイバラ、オニドコロ、ボタンヅル、ヨモギ…皆さんはこの写真から何種類の植物を見つけられましたか?
回答日2018年07月17日
うらちゃん
丁寧な解説ありがとうございました。植物写真の撮り方のヒントまでいただきまして感謝です。特に深く考えてとったのではないのでうれしいです。
回答日2018年07月25日
回答