春のシギチ祭り
全国シギ・チドリ類一斉カウント調査ってなに?
※2018年秋の全国シギ・チドリ類一斉カウントは、2018年9月9日(日)に行われます。秋の調査は「世界シギチドリの日」のイベントとして実施します。
詳細はこちらで→Shorebirds Count JAPAN
写真提供=谷津干潟自然観察センター
コラム「シギチの基本 地球を巡る身近な水鳥」でも紹介している「全国シギ・チドリ類一斉カウント」。
それってなに?
ということで、バードリサーチ守屋年史さんに聞きました。
Q1:「全国シギ・チドリ類一斉カウント」ってどういうものですか?
A1:国連の機関によって、今年は5月10日が「世界渡り鳥の日」に制定されているのですが、この日に合わせて世界中で渡り鳥のイベントが開かれます。これに合わせた日本のイベントとして『全国のシギ・チドリカウント:Shorebirds Count JAPAN』を企画しました。
Q2:具体的にはどうするのですか?
A2:日本では、5月13日(日)(コアタイム:9:30-10:30)に、全国で一斉にシギ・チドリ類の種類と数を数えてご報告いただき、事務局でとりまとめてサイトなどで公開します。具体的なイベントがあるわけではなく、自主的な観察を報告していただくものです。
結果はとりまとめ、世界渡り鳥の日のイベントとして報告いたします。
※世界渡り鳥の日=World Migratory Bird Dayのサイトにイベントとして登録します
http://www.worldmigratorybirdday.org/about
また、このイベントは、渡り鳥であるシギ・チドリ類を知っていただく啓発活動の一環です。
Q3:ここで言うシギ・チドリ類ってどこまでの範囲ですか?
A3:チドリ目のチドリ科、ミヤコドリ科、セイタカシギ科、シギ科、レンカク科、タマシギ科、ツバメチドリ科の全種です。
Q4:特定の種類ではなく、全部の種類の数を記録しなくてはいけないのですか?
A4:基本的に全部のシギ・チドリ類を記録してください。種類が不明な場合は数だけでも問題ありません。
Q5:ウェブサイトを見ると、「2018年春の調査の参加登録サイト」が公開されていますが、ここで観察するということですか?
A5: ウェブサイトに掲載の場所で観察していただいても良いですし、その他、日本全国どこでも、ご自身が観察される場所でもOKです。
ウェブサイトには、参加するサイトの代表者を記載しています。同じ場所でカウントする場合、各々カウントして結果を調整、もしくは協同で調査することになりなすので、下記の特設サイトから事前にご連絡ください。
Q6:事前に申込が必要ですか?
A6:事後に報告していただいても構いませんが、観察の予定がある場合は事前にご連絡いただけるとありがたいです。
Q7: この一斉調査によって何が分かるのですか?
A7: 春期に渡り鳥であるシギ・チドリ類は毎日移動しています。時間を合わせて一斉に数えることで、総数を数えることが出来ます。全国的に網羅できれば過去にも一斉カウントを行っているので、その比較も可能です。
Q8: 初心者なのですが参加できますか?
A8:単独では難しいと思いますが、参加登録しているサイトにはレンジャーがいる観察施設がいくつか含まれますので、観察施設で一緒に観察することは出来ます。詳しくは以下の特設サイトをご覧ください。
http://www.bird-research.jp/1_katsudo/waterbirds/shigitidori/TokyoBSS/SCJ-survey.html
コラムを読んで、自分も何かしたい!と思った方、ぜひ参加してみましょう!