第5回 数えて見守るという方法
なぜ、シギ・チドリの数を数えるのか?
世界を行き交うシギ・チドリ類を日本だけで守っていくことはなかなか難しいのですが、国外には水鳥のネットワークが構築され、中継地の日本としても生息地の保全の他にも貢献できることは数多くあります。
そのひとつが、私も関わっているシギ・チドリ類のモニタリング調査です。モニタリングというのは、定期的に監視をしておくということです。シギ・チドリ類が増えたか減ったかというのは、毎年観察している方には肌身をもって感じることですが、説明しようとすると客観的な資料が必要となります。しかし、減少に気づいてから数を数え始めても手遅れで、普段を把握しながら変化を感知するセンサーを準備しておく必要があります。
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