この植物の名前は何ですか？

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推察される和名	指定されていません
自信度
撮影場所	山梨県 / 白州町
撮影日時	2018-09-27

家の近くの山道で見つけました。
図鑑で調べて、最初はヤマシロギクかと思ったのですが、色々なヤマシロギクの写真を見ていくうちに違うかなと思い、、
教えていただけたら幸いです。

Kano

投稿日	2018年10月17日
最終更新日	2019年03月05日
閲覧数	1,603 Views

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専門家の回答

小林先生（長池公園）

小林先生（長池公園副園長）からコメントがありましたので、掲載します（事務局）

＊＊＊

種名
シロヨメナ

確からしさ
★☆☆

識別ポイント
生育環境、分布、全形、葉の形態

参考図鑑
日本の野菊、野花1:秋の野に香る野菊考（学研）ほか

コメント
最初に申し上げておきますが、野菊の見分けについて、
私は経験不足、勉強不足のため、写真1枚からの判別には自信がありません。
美しい野菊のお写真、確かにイナカギク（ヤマシロギク）とよく似ていますね。
しかしながら、イナカギクは主に東海地方以西（※関東の一部にも分布）に分布する種です。
また、全体に毛が目立ち、葉の基部が茎を少し抱き込むという形態的な特徴も、写真からは見受けられません。

写真の植物は、同じシオン属シオン節でイナカギクとよく似た種の「シロヨメナ」ではないでしょうか。
シロヨメナは、半日陰の林縁などに生育する白い頭花の野菊で、北海道を除く全国に分布しています。
分布が広いこともあり、シロヨメナの形態には様々なバリエーションがあると言われています。
この個体は、私が普段、多摩地域で観察しているシロヨメナと比べて葉が小さく、頭花もやや大きい印象を受けますが、そうしたバリエーションの一つなのか、あるいは真上からのアングルによって頭花が実物よりも大きく見えているのかもしれません。
シロヨメナの特徴と合致する主なポイントは以下のとおりです。

・山梨県の低山（道端）で見られる。
・舌状花は白く、11枚以上ある。
・葉は披針形で葉柄はごく短いかほとんど無いように見える。
・葉先は尖り、やや尾状に伸びている。
・茎葉の毛は目立たない。

なお、シロヨメナ以外に考えられる候補として、白花のノコンギク（葉の形状が異なり、通常は頭花が淡紫色）、タマバシロヨメナ（葉の形状と分布域が異なる）、アキハギク（葉柄がより明瞭で鋸歯は粗い）等が挙げられます。
茎下部に付く葉の形態や茎の毛の様子などをじっくり観察できる機会がございましたら、ぜひ各部位の識別ポイントを確認してみて下さい。
また、ユーザーの皆さまからも遠慮なくご意見をいただけましたら幸いです。宜しくお願いします。

回答日2018年10月22日