種名を教えて
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推察される和名 | 指定されていません |
自信度 | |
撮影場所 | 石川県 |
撮影日時 | 2018-11-16 |
ミズナラ林に生えていました。種名を教えてください。
uekiya3
投稿日 | 2019年01月22日 |
最終更新日 | 2019年03月05日 |
閲覧数 | 1,465 Views |
専門家の回答
小林先生(長池公園)
小林先生(長池公園副園長)からコメントがありましたので、掲載します(事務局)
***
種名
イヌツゲ、イチヤクソウ、ヤマソテツ
確からしさ
★★★
識別ポイント
生育環境、葉の形態
参考図鑑
樹木の葉、山に咲く花、日本産シダ植物標準図鑑Ⅰ(学研)ほか
コメント
石川県のミズナラ林で撮影された植物のご質問、ありがとうございます。
いずれのお写真も、植物体の全形や周囲の環境を捉えつつ
それぞれの特徴を押さえており、識別しやすくて助かります。
写真の順番に回答させていただきます。
1.イヌツゲ
一見するとあまり特徴が無いようですが、厚みのある葉を持った常緑樹でこのような小さくて細長い葉を付ける低木は案外多くありません。
葉は互い違いに付き(互生)、葉の縁にはうっすらと鋸歯(ギザギザ)があることからモチノキ科のイヌツゲとわかります。
似た種類としましては、葉がより細長くて表面にしわが目立つツルツゲや、葉が対生するツゲの仲間などがあります。
なお、日本海側の多雪地帯に生育するイヌツゲには積雪への適応が見られます。
幹が地を這い、樹高も膝丈ほどにしか達しないもので、ハイイヌツゲという変種です。
石川県にもあると思いますので、生え方などにもぜひ注目してみて下さい。
2.イチヤクソウ
落葉樹林の地上に群生し、模様のような葉脈と長めの柄が特徴的な常緑の葉の様子から、イチヤクソウの仲間であることが判断できます。
この仲間には複数の種類があり、いずれもよく似ていますが、分布・生育環境・葉の形状などから本種として問題無いでしょう。
詳しくは、この掲示板で過去にも回答しておりますのでご参照下さい。(※事務局Kさまからのコメントを参照)
3.ヤマソテツ
日本海側の冷温帯を中心に分布し、多雪地域の植生を象徴するヤマソテツというシダ植物です。
写真からの判定が難しいシダの仲間ですが、本種は特徴的な葉の形をしているために見分けることができます。
切れ込みが一回だけの葉(単羽状葉)が、地表で放射状に広がるようにして生えるシダといえば、
キジノオシダの仲間かシシガシラの仲間が挙げられます。
これらのうち、石川県にはヤマソテツ、オオキジノオ、キジノオシダ、シシガシラなどが分布しています。
切れ込みの一つ一つを羽片といいますが、①羽片が中央の軸と広く接して付く(つながって見える)こと、
②羽片どうしが隙間なくびっしり並んでいること、③羽片の縁に細かい鋸歯(ギザギザ)があること、以上よりヤマソテツと同定できます。
写真の葉はいずれも栄養葉といって、胞子を付けず、冬になってもしばらく枯れずに残っている葉です。
シダといえば、裏をめくると胞子曩群というブツブツがたくさん付いているイメージがあると思いますが、
本種は胞子を付ける葉を別に持つため、裏をめくっても何も付いていないはずです。
写真のヤマソテツは、胞子を付ける葉がすでに枯れてなくなり栄養葉だけが広がっている状態であると思われます。
***
種名
イヌツゲ、イチヤクソウ、ヤマソテツ
確からしさ
★★★
識別ポイント
生育環境、葉の形態
参考図鑑
樹木の葉、山に咲く花、日本産シダ植物標準図鑑Ⅰ(学研)ほか
コメント
石川県のミズナラ林で撮影された植物のご質問、ありがとうございます。
いずれのお写真も、植物体の全形や周囲の環境を捉えつつ
それぞれの特徴を押さえており、識別しやすくて助かります。
写真の順番に回答させていただきます。
1.イヌツゲ
一見するとあまり特徴が無いようですが、厚みのある葉を持った常緑樹でこのような小さくて細長い葉を付ける低木は案外多くありません。
葉は互い違いに付き(互生)、葉の縁にはうっすらと鋸歯(ギザギザ)があることからモチノキ科のイヌツゲとわかります。
似た種類としましては、葉がより細長くて表面にしわが目立つツルツゲや、葉が対生するツゲの仲間などがあります。
なお、日本海側の多雪地帯に生育するイヌツゲには積雪への適応が見られます。
幹が地を這い、樹高も膝丈ほどにしか達しないもので、ハイイヌツゲという変種です。
石川県にもあると思いますので、生え方などにもぜひ注目してみて下さい。
2.イチヤクソウ
落葉樹林の地上に群生し、模様のような葉脈と長めの柄が特徴的な常緑の葉の様子から、イチヤクソウの仲間であることが判断できます。
この仲間には複数の種類があり、いずれもよく似ていますが、分布・生育環境・葉の形状などから本種として問題無いでしょう。
詳しくは、この掲示板で過去にも回答しておりますのでご参照下さい。(※事務局Kさまからのコメントを参照)
3.ヤマソテツ
日本海側の冷温帯を中心に分布し、多雪地域の植生を象徴するヤマソテツというシダ植物です。
写真からの判定が難しいシダの仲間ですが、本種は特徴的な葉の形をしているために見分けることができます。
切れ込みが一回だけの葉(単羽状葉)が、地表で放射状に広がるようにして生えるシダといえば、
キジノオシダの仲間かシシガシラの仲間が挙げられます。
これらのうち、石川県にはヤマソテツ、オオキジノオ、キジノオシダ、シシガシラなどが分布しています。
切れ込みの一つ一つを羽片といいますが、①羽片が中央の軸と広く接して付く(つながって見える)こと、
②羽片どうしが隙間なくびっしり並んでいること、③羽片の縁に細かい鋸歯(ギザギザ)があること、以上よりヤマソテツと同定できます。
写真の葉はいずれも栄養葉といって、胞子を付けず、冬になってもしばらく枯れずに残っている葉です。
シダといえば、裏をめくると胞子曩群というブツブツがたくさん付いているイメージがあると思いますが、
本種は胞子を付ける葉を別に持つため、裏をめくっても何も付いていないはずです。
写真のヤマソテツは、胞子を付ける葉がすでに枯れてなくなり栄養葉だけが広がっている状態であると思われます。
回答日2019年01月25日
回答
図鑑.jp事務局K
こんにちは。2枚目は以下の種類ではないでしょうか?過去にもいくつか投稿があって、似ています…でも、ほんとうに自信はありません(笑)。すみません。
https://i-zukan.jp/category/syu?category_id=8815
なお、可能であれば、Ⅰ種1投稿にしていただくと解決されるとその種名に連動して図鑑と一緒に投稿写真を見ることができるようになりますので、ぜひそうしてみてください。よろしくお願いします。
https://i-zukan.jp/category/syu?category_id=8815
なお、可能であれば、Ⅰ種1投稿にしていただくと解決されるとその種名に連動して図鑑と一緒に投稿写真を見ることができるようになりますので、ぜひそうしてみてください。よろしくお願いします。
回答日2019年01月25日