専門家の回答
小林先生(長池公園)
小林先生(長池公園副園長)からコメントがありましたので掲載します(事務局)
***
種名
メリケンムグラ
確からしさ
★★★
識別ポイント
全形、花と葉の形態
参考図鑑
日本帰化植物写真図鑑第1巻、神奈川県植物誌2018ほか
コメント
ご質問の植物は北アメリカ原産の外来植物、メリケンムグラ(アカネ科)と思われます。
主に東海・近畿以西の沿岸部を中心に分布するとされてきましたが、近年は北関東など内陸部でも多く報告されています。
私もつい最近、八王子市の新しい造成地内で本種が生育しているという情報を知人から教えていただき、確認してきたところでした。(添付写真)
写真からでも判別できる主な特徴を挙げてみます。
・茎は下方で分岐してマット状に広がっている。
・花は白く先が四裂しており、内側には毛が生えている。
(※花がしぼんでいるのと開いているのとでは大きく印象が異なるので注意。)
・対生する葉はやや幅広で厚みがあり、柄は無い。
・葉は一見すると全縁に見えるが、拡大してみると縁に細かい鋸歯がある。
※よく似たオオフタバムグラとは、花の色と形、萼片の枚数、葉の幅などに注目すると見分けることができます。
なお、メリケンムグラはその旺盛な発芽特性、生態特性から、かつては緑化利用の可能性に注目されたことがあります。
しかしその半面、先のオオフタバムグラ同様、侵略性の高さも懸念されるため、予防原則に則って、緑化や園芸目的で導入されることは実際にはほぼありませんでした。
従って、近年新たに見つかった本種の生育地についても、意図して持ち込まれたものが野生化したのではなく、造成土などに混入して帰化したもの(=非意図的な導入)と見なして良いと思います。
ともあれ、貴重な情報提供をありがとうございました。
以上
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種名
メリケンムグラ
確からしさ
★★★
識別ポイント
全形、花と葉の形態
参考図鑑
日本帰化植物写真図鑑第1巻、神奈川県植物誌2018ほか
コメント
ご質問の植物は北アメリカ原産の外来植物、メリケンムグラ(アカネ科)と思われます。
主に東海・近畿以西の沿岸部を中心に分布するとされてきましたが、近年は北関東など内陸部でも多く報告されています。
私もつい最近、八王子市の新しい造成地内で本種が生育しているという情報を知人から教えていただき、確認してきたところでした。(添付写真)
写真からでも判別できる主な特徴を挙げてみます。
・茎は下方で分岐してマット状に広がっている。
・花は白く先が四裂しており、内側には毛が生えている。
(※花がしぼんでいるのと開いているのとでは大きく印象が異なるので注意。)
・対生する葉はやや幅広で厚みがあり、柄は無い。
・葉は一見すると全縁に見えるが、拡大してみると縁に細かい鋸歯がある。
※よく似たオオフタバムグラとは、花の色と形、萼片の枚数、葉の幅などに注目すると見分けることができます。
なお、メリケンムグラはその旺盛な発芽特性、生態特性から、かつては緑化利用の可能性に注目されたことがあります。
しかしその半面、先のオオフタバムグラ同様、侵略性の高さも懸念されるため、予防原則に則って、緑化や園芸目的で導入されることは実際にはほぼありませんでした。
従って、近年新たに見つかった本種の生育地についても、意図して持ち込まれたものが野生化したのではなく、造成土などに混入して帰化したもの(=非意図的な導入)と見なして良いと思います。
ともあれ、貴重な情報提供をありがとうございました。
以上
回答日2019年09月02日
回答
Fe
アカネ科の外来種、メリケンムグラDiodia virginianaではないでしょうか。少々葉の幅が広い気もしますが、本属(オオフタバムグラ属)で日本に帰化しているのはメリケンムグラとオオフタバムグラだけで、明らかにオオフタバムグラではないので、消去法で本種と判断しました。
帰化植物写真図鑑1巻には「東海以西に分布」と書いてありますが、神奈川県植物誌2018によれば、神奈川県内では近年増えつつあるようです。
帰化植物写真図鑑1巻には「東海以西に分布」と書いてありますが、神奈川県植物誌2018によれば、神奈川県内では近年増えつつあるようです。
回答日2019年08月28日
Gaku
Fe様、小林先生
たいてい下を向いて雑草を見ながら歩いているのですが、初めて見る植物のような気がしました。 ご教示頂きありがとうございました。
たいてい下を向いて雑草を見ながら歩いているのですが、初めて見る植物のような気がしました。 ご教示頂きありがとうございました。
回答日2019年09月04日