専門家の回答
【回答者】藤田先生
【ぜんぶ答えますキャンペーン植物編】
藤田先生(長野県植物研究会)から回答が届きましたので投稿します(事務局)
******
■種名:シュンジュギク
■確からしさ:★
■識別ポイント:花弁と総苞片の形状、花期
■参考図鑑:山溪ハンディ図鑑 日本の野菊 https://i-zukan.jp/contents/13
***
西日本の蛇紋岩地に生育するミヤマヨメナの変種シュンジュギクと考えられます。
周辺のタケやスゲの様子から一度刈り取られてから萠芽して開花しているようです。葉形がやや細い印象を受けますが、自生地のシュンジュギクの葉形も多様ですし、総苞片の形や縁毛、筒状花が少なくほっそりしている点、花期などからシュンジュギクである可能性が高いと思います。
同様の環境には、ヤマジノギクやその種内のヤナギノギク等が生育しますが、秋季~晩秋にかけて咲きますし、一回稔性のキクですので、刈られたからといって5月に咲く可能性は低いかと思われます。
藤田先生(長野県植物研究会)から回答が届きましたので投稿します(事務局)
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■種名:シュンジュギク
■確からしさ:★
■識別ポイント:花弁と総苞片の形状、花期
■参考図鑑:山溪ハンディ図鑑 日本の野菊 https://i-zukan.jp/contents/13
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西日本の蛇紋岩地に生育するミヤマヨメナの変種シュンジュギクと考えられます。
周辺のタケやスゲの様子から一度刈り取られてから萠芽して開花しているようです。葉形がやや細い印象を受けますが、自生地のシュンジュギクの葉形も多様ですし、総苞片の形や縁毛、筒状花が少なくほっそりしている点、花期などからシュンジュギクである可能性が高いと思います。
同様の環境には、ヤマジノギクやその種内のヤナギノギク等が生育しますが、秋季~晩秋にかけて咲きますし、一回稔性のキクですので、刈られたからといって5月に咲く可能性は低いかと思われます。
回答日2017年10月15日
けんたろう
藤田先生
ありがとうございます!
シュンジュギク、、、はじめて耳にした名前です。
『日本の野菊』を見ると、とても局地的な分布の植物ですね。
よもや、そんな珍しいものとは思っていなかったので、ちょっと得した気分です。
総苞片の形状がポイントになっているということで、花の横か裏側も撮影しておくべきでした。
ありがとうございました!
ありがとうございます!
シュンジュギク、、、はじめて耳にした名前です。
『日本の野菊』を見ると、とても局地的な分布の植物ですね。
よもや、そんな珍しいものとは思っていなかったので、ちょっと得した気分です。
総苞片の形状がポイントになっているということで、花の横か裏側も撮影しておくべきでした。
ありがとうございました!
回答日2017年10月18日
回答
図鑑.jp事務局K
図鑑jp事務局です。
長野県植物研究会の藤田さんによって、「確からしさ=★」ということで、
一旦、シュンジュギクと同定されましたが、
念のため『山溪ハンディ図鑑 日本の野菊』の著者・いがりまさし先生に写真を見ていただきました。
以下に、先生からのコメントを掲載します。
*************
(いがり先生のコメント)
この野菊はヤマジノギク系ですね。
ヤナギノギクとするべきか、ヤマジノギクとするべきか微妙ではあります。
写真のものは舌状化が薄紫色に見えますが、
シュンジュギクの野生のものの舌状花は、ほとんど白色です。
また、シュンジュギクの根生葉は濃緑色で強い光沢があり、
ほとんど無毛、鋭い鋸歯縁になります。
高知だと確かにそろそろシュンジュギクの早いものは咲き始めるかもしれませんが、
一般にミヤマヨメナ(シュンジュギクはミヤマヨメナの変種)は
狂い咲き的な花を見たことは一度もありません。
ただ、高知だと確かにそろそろシュンジュギクの早いものは咲き始めるかもしれません。
ヤマジノギクは一般に二年草といわれますが、茎は枯れても脇にある根生葉が残り
多年草的な傾向を示す個体もあります。
この個体もそのようで、枯れた前年の茎が見えています。
その茎の基部に、まだ冬が来て春になったことを知らない超オクテの花が咲いたという状態だと思います。
(以上)
長野県植物研究会の藤田さんによって、「確からしさ=★」ということで、
一旦、シュンジュギクと同定されましたが、
念のため『山溪ハンディ図鑑 日本の野菊』の著者・いがりまさし先生に写真を見ていただきました。
以下に、先生からのコメントを掲載します。
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(いがり先生のコメント)
この野菊はヤマジノギク系ですね。
ヤナギノギクとするべきか、ヤマジノギクとするべきか微妙ではあります。
写真のものは舌状化が薄紫色に見えますが、
シュンジュギクの野生のものの舌状花は、ほとんど白色です。
また、シュンジュギクの根生葉は濃緑色で強い光沢があり、
ほとんど無毛、鋭い鋸歯縁になります。
高知だと確かにそろそろシュンジュギクの早いものは咲き始めるかもしれませんが、
一般にミヤマヨメナ(シュンジュギクはミヤマヨメナの変種)は
狂い咲き的な花を見たことは一度もありません。
ただ、高知だと確かにそろそろシュンジュギクの早いものは咲き始めるかもしれません。
ヤマジノギクは一般に二年草といわれますが、茎は枯れても脇にある根生葉が残り
多年草的な傾向を示す個体もあります。
この個体もそのようで、枯れた前年の茎が見えています。
その茎の基部に、まだ冬が来て春になったことを知らない超オクテの花が咲いたという状態だと思います。
(以上)
回答日2017年10月31日