皇居内にしかない黄色の野菊
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推察される和名 | その他(植物) |
自信度 | ★★★ |
撮影場所 | 東京都 / 皇居東御苑 |
撮影日時 | 2016-11-13 |
カモメギク (キク科キク属)
(Chrysanthemum seticuspe)
日本中で、皇居東御苑に植えられた2株しか存在しないといわれる黄色の野菊。
実態は、どうやら「キクタニギク(アワコガネギク)」の、江戸時代の古典園芸品種ということのようです。
一般的なキクタニギクに比べて、葉が細く切れ込んだ形となり、舌状花の花弁がやや細めとのこと。
ただし、その変異は個体変異の幅の範囲内ということで、古典園芸品種として固定されてきた形質なのでしょう。
この株自体、以前は吹上御所の中に昔からあったものを、普通のキクタニギクとの交雑をおそれた天皇陛下の指示によって隔離した場所に移されたとのことです。
いつ頃つくられた品種か判りませんが、おそらく江戸城内に植えられていたものが少なくとも百数十年ぐらい連綿と保たれてきたのでしょう。
2014年の国立科学博物館による調査解析により、生物学的には「キクタニギク」との違いは無いとされていますが、歴史的な価値として「カモメギク」と独立した別名で称される意味は充分あるのだと思います。
ちなみに「カモメ」の語源の意味は不明のようです。
(Chrysanthemum seticuspe)
日本中で、皇居東御苑に植えられた2株しか存在しないといわれる黄色の野菊。
実態は、どうやら「キクタニギク(アワコガネギク)」の、江戸時代の古典園芸品種ということのようです。
一般的なキクタニギクに比べて、葉が細く切れ込んだ形となり、舌状花の花弁がやや細めとのこと。
ただし、その変異は個体変異の幅の範囲内ということで、古典園芸品種として固定されてきた形質なのでしょう。
この株自体、以前は吹上御所の中に昔からあったものを、普通のキクタニギクとの交雑をおそれた天皇陛下の指示によって隔離した場所に移されたとのことです。
いつ頃つくられた品種か判りませんが、おそらく江戸城内に植えられていたものが少なくとも百数十年ぐらい連綿と保たれてきたのでしょう。
2014年の国立科学博物館による調査解析により、生物学的には「キクタニギク」との違いは無いとされていますが、歴史的な価値として「カモメギク」と独立した別名で称される意味は充分あるのだと思います。
ちなみに「カモメ」の語源の意味は不明のようです。
ねこねこ
投稿日 | 2018年01月08日 |
最終更新日 | 2019年03月03日 |
閲覧数 | 5,192 Views |