テンナンショウは苦手…
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推察される和名 | ホソバテンナンショウ |
自信度 | ★★☆ |
撮影場所 | 静岡県 / 富士山麓の三国山 |
撮影日時 | 2015-04-25 |
何年か前の春に見たものです。ホソバとか…なのかと思うのですが、なんか食わず嫌いなのか(実は食べたら毒…)、なかなかテンナンショウがわかりません。
にしどこ
投稿日 | 2018年03月09日 |
最終更新日 | 2019年03月05日 |
閲覧数 | 2,808 Views |
専門家の回答
小林先生(長池公園)
小林健人先生(長池公園副園長)からの回答が届きましたので投稿します(事務局)
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種名:ホソバテンナンショウ
確からしさ:★★☆
識別ポイント:仏炎苞の形態、葉の形態ほか
参考図鑑:日本のテンナンショウ(邑田仁著・北隆館)
***
とても良い写真ですね。テンナンショウ類がいかにも好みそうな薄暗い林床の雰囲気が伝わりますし、花盛りの株は美しく、さらには全形がしっかり捉えられており、生態写真のお手本のようです。
このような写真であれば、たった一枚であっても後から調べることが可能です。
さて、日本のテンナンショウ類の系統分類は、その第一人者である邑田仁先生を中心に研究が進められ、整理されてきました。
ありがたいことに、「日本のテンナンショウ」や「改訂版:日本の野生植物」等の図鑑では、その最新の知見に基づいて記載がなされています。
これらを参考にポイントをまとめると、
①小葉は細長くて柄があり、縁には細鋸歯がある
②二枚の葉のうち、下の一枚(写真左)が明らかに大きい
③緑色をした仏炎苞は、筒部が細長く、舷部は他種よりも短い
④仏炎苞内部の付属体先端は細くて小ぶり
⑤仏炎苞開口部が耳たぶ状に張り出す、
などの特徴より、質問者のご推察通り、ホソバテンナンショウでOKのようです。静岡で撮影されたとのことで、分布も合致します。
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種名:ホソバテンナンショウ
確からしさ:★★☆
識別ポイント:仏炎苞の形態、葉の形態ほか
参考図鑑:日本のテンナンショウ(邑田仁著・北隆館)
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とても良い写真ですね。テンナンショウ類がいかにも好みそうな薄暗い林床の雰囲気が伝わりますし、花盛りの株は美しく、さらには全形がしっかり捉えられており、生態写真のお手本のようです。
このような写真であれば、たった一枚であっても後から調べることが可能です。
さて、日本のテンナンショウ類の系統分類は、その第一人者である邑田仁先生を中心に研究が進められ、整理されてきました。
ありがたいことに、「日本のテンナンショウ」や「改訂版:日本の野生植物」等の図鑑では、その最新の知見に基づいて記載がなされています。
これらを参考にポイントをまとめると、
①小葉は細長くて柄があり、縁には細鋸歯がある
②二枚の葉のうち、下の一枚(写真左)が明らかに大きい
③緑色をした仏炎苞は、筒部が細長く、舷部は他種よりも短い
④仏炎苞内部の付属体先端は細くて小ぶり
⑤仏炎苞開口部が耳たぶ状に張り出す、
などの特徴より、質問者のご推察通り、ホソバテンナンショウでOKのようです。静岡で撮影されたとのことで、分布も合致します。
回答日2018年03月12日
にしどこ
小林様、ありがとうございます。勉強になりました。やはり最新の図鑑が必要なのですね。
回答日2018年03月12日
回答