判別つきません
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推察される和名 | クロモジ |
自信度 | ★★★ |
撮影場所 | 神奈川県 / 座間市 |
撮影日時 | 2018-03-18 |
高さ2.5m程度で根本付近の幹の太さは10cm程度。新芽の付け根に緑色の小さな花が纏まって咲いていました。花びらではなく萼なのかもしれませんが、1つ1cm程度に見えました。
花は木の上の方に良く付いており、下の方の枝の先端には蕾は付いていないようでした。
(下の方は新芽の立ち上がりも小さかったため、まだこれから花芽が目立ってくるのかもしれません)
周辺環境は背の高い木が多い雑木林であまり日当たりが良いとは言えない場所です。
どちらかといえば湿り気が多め。
何時もよく通る場所なのですが、もう何年も(何十年も?)春先に見逃していたようです。
この木はなんでしょうか?
花は木の上の方に良く付いており、下の方の枝の先端には蕾は付いていないようでした。
(下の方は新芽の立ち上がりも小さかったため、まだこれから花芽が目立ってくるのかもしれません)
周辺環境は背の高い木が多い雑木林であまり日当たりが良いとは言えない場所です。
どちらかといえば湿り気が多め。
何時もよく通る場所なのですが、もう何年も(何十年も?)春先に見逃していたようです。
この木はなんでしょうか?
aw
投稿日 | 2018年03月18日 |
最終更新日 | 2019年03月02日 |
閲覧数 | 2,395 Views |
専門家の回答
小林先生(長池公園)
小林先生(長池公園)から回答がありましたのでお知らせします
***
種名:クロモジ
確からしさ:★★★
識別ポイント:全形、枝・花・新芽の形態
参考図鑑:樹に咲く花Ⅰ
**
お写真の樹木は既に回答がなされているクロモジです。
大変丁寧なご説明から、全体のイメージがはっきりと伝わりました。
関東の里山に生える低木で、幹や枝が緑色を帯び、ゴムチューブのように不規則に枝分かれして上方向に伸びているものがあれば、遠目からでもクロモジと判別できます。
樹高2.5m、幹周り10cmも、本種のごく典型的なサイズです。
また、アップ写真では、枝の先に尖った新芽が一つあり、そのすぐ脇から複数の花(雄花)が顔を出している様子が分かります。
枝の先端に1個の葉芽、その脇に1~2個の花芽を付けるという独特な冬の姿は、この仲間に特有の良い特徴です。
さて、“何か違うような…”という頭の中の「?」をスッキリしておきたいと思います。
図鑑の写真では、限られた枚数の中で、その種の特徴や魅力を可能な限り読者に伝えなければなりません。
ですから、クロモジであれば、木全体に花の咲く元気な個体を選ぶとともに、花盛りの時期をピンポイントで狙って撮影しているはずです。
そして本種は通常、花と葉が同じタイミングで出てくるため、花の黄色と葉の緑色の対比が美しく、この瞬間を捉えた写真が多く見られます。
こうした事情から、選び抜かれた「別嬪さん」を写した図鑑の写真と、実物との間にギャップを感じることが時々あるのです。
実際には、花と葉の展開のタイミングがまちまちであったり、花は木の上のほうにしか咲かず、ほとんどの新芽が1個の葉芽しか付けていなかったりと、日照条件などによって「これでもクロモジ?」と疑いたくなるほど貧相(?)な個体もよく見かけます。
最後に、図鑑には掲載されないような、葉の展開前に開花したクロモジの写真を参考までに添付致します。
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種名:クロモジ
確からしさ:★★★
識別ポイント:全形、枝・花・新芽の形態
参考図鑑:樹に咲く花Ⅰ
**
お写真の樹木は既に回答がなされているクロモジです。
大変丁寧なご説明から、全体のイメージがはっきりと伝わりました。
関東の里山に生える低木で、幹や枝が緑色を帯び、ゴムチューブのように不規則に枝分かれして上方向に伸びているものがあれば、遠目からでもクロモジと判別できます。
樹高2.5m、幹周り10cmも、本種のごく典型的なサイズです。
また、アップ写真では、枝の先に尖った新芽が一つあり、そのすぐ脇から複数の花(雄花)が顔を出している様子が分かります。
枝の先端に1個の葉芽、その脇に1~2個の花芽を付けるという独特な冬の姿は、この仲間に特有の良い特徴です。
さて、“何か違うような…”という頭の中の「?」をスッキリしておきたいと思います。
図鑑の写真では、限られた枚数の中で、その種の特徴や魅力を可能な限り読者に伝えなければなりません。
ですから、クロモジであれば、木全体に花の咲く元気な個体を選ぶとともに、花盛りの時期をピンポイントで狙って撮影しているはずです。
そして本種は通常、花と葉が同じタイミングで出てくるため、花の黄色と葉の緑色の対比が美しく、この瞬間を捉えた写真が多く見られます。
こうした事情から、選び抜かれた「別嬪さん」を写した図鑑の写真と、実物との間にギャップを感じることが時々あるのです。
実際には、花と葉の展開のタイミングがまちまちであったり、花は木の上のほうにしか咲かず、ほとんどの新芽が1個の葉芽しか付けていなかったりと、日照条件などによって「これでもクロモジ?」と疑いたくなるほど貧相(?)な個体もよく見かけます。
最後に、図鑑には掲載されないような、葉の展開前に開花したクロモジの写真を参考までに添付致します。
回答日2018年04月02日
aw
小林先生
コメントを有り難うございます。
なるほど、「何かが違う気がする」の理由がハッキリしたように思います。
恐らくそうであろうと思っていましたが、図鑑に掲載されるのは『選び抜かれた「別嬪さん」』という点は意識して注意しなければなりませんね。
添付して戴いた葉の展開前に開花したクロモジ、まさに今回私が見た個体と同じ状況です。
コメントを有り難うございます。
なるほど、「何かが違う気がする」の理由がハッキリしたように思います。
恐らくそうであろうと思っていましたが、図鑑に掲載されるのは『選び抜かれた「別嬪さん」』という点は意識して注意しなければなりませんね。
添付して戴いた葉の展開前に開花したクロモジ、まさに今回私が見た個体と同じ状況です。
回答日2018年04月08日
回答
aw
昨日(3月31日)改めて様子を見てきました。
下の方の枝にも花がついていたので、前回よりもクローズアップできました。
辛うじて花柄に毛があるのが見て取れます。
葉も開き始めています。
「樹に咲く花 離弁花1」428ページの「クロモジの仲間の葉の特徴と分布」をみると、神奈川の場合はほぼクロモジで良さそうではあります。
下の方の枝にも花がついていたので、前回よりもクローズアップできました。
辛うじて花柄に毛があるのが見て取れます。
葉も開き始めています。
「樹に咲く花 離弁花1」428ページの「クロモジの仲間の葉の特徴と分布」をみると、神奈川の場合はほぼクロモジで良さそうではあります。
回答日2018年04月01日