アザミ - 図鑑.jp

アザミ

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推察される和名	モリアザミ
自信度	★☆☆
撮影場所	山梨県 / 山梨県高座山のススキ原
撮影日時	2018-10-10

アザミなのですが、葉の切れ込みが無く、棘状の鋸歯だけです。
根生葉は未確認です。
「モリアザミ」でしょうか？

ねこねこ

投稿日	2018年10月20日
最終更新日	2019年03月05日
閲覧数	3,418 Views

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専門家の回答

小林先生（長池公園）

小林先生（長池公園副園長）からコメントがありましたので、掲載します（事務局）

＊＊＊

種名
モリアザミ

確からしさ
★★☆

識別ポイント
分布、生育環境、総苞の形態、葉の形態

参考図鑑
山に咲く花ほか

コメント
回答が遅くなり、失礼致しました。
私も、このアザミはモリアザミではないかと思います。
モリアザミは、北海道を除く全国に広く分布し、山地のススキ草原を代表するアザミです。
肥大する根は山菜の“やまごぼう”として知られています。
判別にあたり、以下の点に注目しました。

①山梨県に分布し、山地のススキ草原に生育する。
②花のすぐ下に見える総苞片が長くて鋭く、襟巻状に開いている。
③葉は目立った切れ込みが無く鋸歯のみである。
④茎下方に付く葉には長めの柄があるように見える。

ただし、③の特徴はモリアザミ特有の形質ではなく、切れ込みがあるものから全くないものまでどちらも見られる種類、という意味です。
特に、タチアザミやノリクラアザミ（マルバノリクラアザミの型）などは、葉に切れ込みが無いものが普通なので注意が必要です。
タチアザミは湿地に生え、総苞片が針のように鋭く斜め上を向き、葉は基部が茎を少し抱き込むこと、
ノリクラアザミ（※山梨では記録無し）は深山に生え、花がうつむいて咲き、総苞片がやや下向きに反り返ること、
また、葉裏が白いことなどが区別のポイントとなります。
ご投稿の写真では、写り込んでいる部位と生育環境などから推測するほかありませんが、

もし葉裏や葉基部の様子を記憶しておられましたら、参考にしてみて下さい。

※アザミは種類が多いため、全く見当違いの回答をしている可能性があります。
典型的なモリアザミと比べ、総苞片の枚数が少ないことや茎の毛が目立たない点も若干気になります。
ユーザーの皆さまからのご指摘・ご意見をお待ちしております。

回答日2018年12月03日

ねこねこ

小林先生、お忙しい中いつも有難うございます。

やはり、「らしい」という範囲でのモリアザミでしょうか。
総苞片が細長く開出しているのと、湿地ではなく乾き気味のススキ草原斜面という生育地からモリアザミ以外の候補が無さそうでしたので。

問題は、葉に見事に切れ込みが無いことでしょうか。
アングルは同じですが下の方の葉にピントを合わせた写真がありましたのでよく見てみましたが、
やはり切れ込みの無い長卵形で棘の鋸歯のみという葉で葉柄があります。

これしか写真が無いので、それ以上判りませんね。
やはり不明なアザミは総苞片の列数と根生葉をちゃんと確認しないとだめですね。