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今年こそ見分けたい!身近な植物識別講座

第4回 秋の里山で見られるシソの仲間

2018-10-19

控えめな個性

秋は里山散策が楽しい季節。雑木林や野原にはアザミや野菊の仲間が点々と花開き、ガマズミやゴンズイなど、色付いた木の実も目に付きはじめます。また、谷戸の湿地や稲刈りを終えた田んぼの周りでは、ミゾソバやタデの仲間がひしめくように群生して、水辺を赤やピンク色に彩っています。少し注意深くアンテナを張って歩けば、どこか遠慮がちに花を咲かせているシソ科の植物を見つけることができるでしょう。四角い茎の先の方に、青や紫、淡いピンクなどの小さな花を複数付け、鋸歯(ギザギザ)のある葉が対になって付いているのがこの仲間の特徴です。また、葉を揉むと香りのする種類も多く、“シソ科”と聞くだけですぐにあの独特な香りを思い浮かべる方も多いかも知れません。

植物図鑑でシソ科のページをめくってみると、次から次へと似たような種類が出てきます。パッと見だけでも見分けられそうな種類は、花の付き方が独特のナギナタコウジュや、シソ科では珍しく淡黄色の花が咲くキバナアキギリなど、ごく一部でしょう。それら以外の全ての種の特徴を頭に入れるのは困難ですが、まずは開花時期や生育環境など、見た目以外の情報に注目することが大切です。たとえば、このコラムが公開されている10月時点で花が咲いているものは、シソ科全体のうちほんのわずかであることに気が付くはずです。今回は、野草図鑑の定番の一つとして知られる『野に咲く花』に掲載されているシソ科植物の中から、10月に関東周辺の里山でよく見られる在来種を厳選し、見分けのポイントを整理してみたいと思います。

 

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小林健人(こばやし・たけと)

八王子市長池公園副園長。1987年神奈川県生まれ。多摩丘陵周辺の植物相解明をライフワークとしており、フィールドで過ごす時間は年間300日を超える。『新八王子市史』で執筆を担当したシダの仲間と外来植物が特に好き。

 

 

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