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タカの渡り週刊予報 最終版【2018年11月1日】

2018-11-01

この一週間の振り返り

10月26日以後は北日本に寒気が流れ込み、日本海側は雨の降る日が続きました。白樺峠も北アルプス沿いに発生した雲に覆われることが多く、タカの渡りは低調な日ばかりでした。


来週の予報

2018年11月1日の予報

・ノスリの渡りはもうひと山あるかも。

・北国からの珍鳥たちにも期待。

 

ノスリの渡りは最終盤を迎えましたが、動きのない日が長々と続いているので、北日本の天候が回復したタイミングで、もうひと山ありそうです。ただし空が賑わうのは一日限り。その後の渡りは天気がよくても、タカの種数、個体数ともに減少すると予想されます。

数は減っても珍客との遭遇に期待できる時期です。過去、一回のみの記録であるオオワシの通過は11月5日のことでした。ケアシノスリなど北国のタカたちの通過に期待しましょう。

 

タカ以外の鳥たちの動き

初冬は木の葉が落ちて、小鳥を見やすくなります。林縁や草地では、採餌するオオマシコの群れも見られるでしょう。11月15日のスーパー林道冬季閉鎖まで、鳥たちを通して季節の巡りを楽しめるのが白樺峠です。防寒対策を万全に、出掛けてみてください。

 

2018年の総括

この秋は、異例なほど雨の多いシーズンでしたが、当地の定点調査では、上々の結果を得ることができました。主要4種のカウント総数は、いずれもここ数年間の平均通過数を上回り、平均比でサシバ1.1倍、ハチクマ1.25倍、ノスリ1.2倍、ツミ1.1倍となりました。天気のよい日が少なかった分、タカたちがまとまって通過したことが、調査の好成績につながったのかもしれません。さまざまな鳥が減少傾向にある中、これはたいへん喜ばしいことです。

もちろん、来年以降もこの調査は続ける予定です。日々の結果速報は「信州ワシタカ類渡り調査研究グループ」のホームページで公開される予定ですので、ぜひ、ご覧ください。

 
(くの)

 

 

★週末の予報(11/2~11/4)

★来週の予報(11/5~11/15)

 


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