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アザミ学事始め

第4回 多雪地帯のオニアザミ群

2018-02-27

タイプ2、すなわち花期に根生葉が生存し、大型の頭花を下向きに咲かせるアザミで、今回はオニアザミ群を取り上げる。

 

多雪地帯に多いオニアザミ群

 

オニアザミ群とは、タイプ2で、形態的によくまとまった一群である。大部分の種が本州(青森県から福井県)の日本海側多雪地に分布し、山の登山口に当たる山地帯から高山帯に生育する。この原稿を書いている2月には、これらの分布域は深い雪の下である。オニアザミ群は登山口では6月、高山帯では7月に開花する。この群は日本列島以外には形態的に似たものが知られておらず、オニアザミ群(ナンブアザミ節オニアザミ亜節)そのものが日本の固有である。この講座で順次説明していく予定であるが、アザミ属ではこのようにグループそのものが固有である例が多い。

 

*続きは有料コース会員のみ参照可能です。

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