幼鳥をきちんと見てみよう
夏も終盤となり、フィールドでは無事に巣立ったワシタカの幼鳥たちを見かける機会も増えてきました。独り立ちした幼鳥たちは羽ばたき方もまだ下手で、身にまとった羽は1枚1枚とても綺麗なものです。この幼羽はほとんどの場合、来年の春までは換羽せず、羽の模様はしばらく変わりません。
一方、繁殖を終えたこの時期の成鳥は、換羽真っ盛りでお世辞にも綺麗とは言えない姿をしています。また、繁殖に参加できなかった若い個体や、残念ながら繁殖を初期で失敗してしまった成鳥の中にも換羽が終了し、綺麗になった個体が見られます。今回はハイタカ、オオタカの基本的な幼鳥の特徴と、換羽差や翼形、若い個体についてご紹介しようと思います。
ハイタカとオオタカの幼羽
まずは幼鳥の模様を見ていきましょう。