2018年2月11日に行った、図鑑jpセミナーの講演「カモの深みへようこそ」のレポートです。

これはオナガガモのオスの幼鳥です。一応ここでまず雰囲気だけでも見て感覚を掴んでいただいたらと思います。

さて、幼鳥の見分け方というと、大変難しくて面倒ではないかとは思われるかもしれませんが、実際はそれほど難しくはありません。成鳥と幼鳥の違いは、全種に共通したこの法則みたいなものがありまして、それを理解すれば、まぁ全種に適用できます。これはまた、シギチドリみたいな他のものでも同じような傾向です。

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2018年2月11日に行った、図鑑jpセミナーの講演「カモの深みへようこそ」のレポートです。
「（１）特徴ある羽を持つ雄を覚える」はこちら

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続きましてメスに入ります。オスの隣にいるのがメス、という識別をする大胆な方がいるんですが、そうとも限りません。やはり特徴を理解して、それでちゃんと識別した方が良いのではないかと思います。

まぁ、オスの隣にいるのはその種のメスという確率は高いので、そういうところを目安にしてだんだん慣れていくのもいいかと思いますが...。

1枚目のスライドのメスはアメリカコガモのメスでして、メスというと鮮やかな色がひとつもないという感じなんですが、メスの見分け方は、まず形に注目してみます。

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2018年2月11日に行った、図鑑jpセミナーで講演いただきました『カモの深みにようこそ』（講師：氏原巨雄先生）の内容を６回に分けて掲載します。
このセミナーは、図鑑jp有料コース加入の方は無料でご参加いただける形の会員サービスとして実施したものです。
ここでは有料会員様限定で、全文を掲載いたします。

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（事務局）
図鑑jp野鳥コースには氏原先生の『日本のカモ識別図鑑』が入っています。これは、非常に詳しい図鑑になっていまして、まさにカモの決定版の図鑑かなと思います。

今回のご講演は、いきなり難しいところからではなく、わかりやすい所からドンドン深くなっていくというようなお話をしていただく予定になっております。

では先生にご講演いただきたいと思いますのでよろしくお願いします。

（以下、氏原先生）

こんにちは。氏原と申します。よろしくお願いいたします。

今日はカモの話ですが、タイトルが「カモの深みにようこそ」ということになっていまして、これは事務局で考えていただいたんですが、結構気に入っています。最初にタイトルを伺った時に、なぜかふと、「世にも奇妙な物語」が頭をよぎったですが、感じとしましては、まさに「カモの深みにようこそ」、あなたはもう逃れられませんよと...。今日は、こんな感じで進めていきたいと思います。

深みにはまりやすい鳥といえば、水鳥で言うとシギやチドリ、特にカモメは非常に複雑で難しくて、うっかり足を踏み入れて深みにはまってもがき苦しむとか、そんなイメージがあると思うんですが、カモは、それに比べますとそれほど難しくないので安心して深みにはまっていただいて大丈夫だと思います（笑）。

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