先日、投稿しました七十二候の乃東生(なつかれくさしょうず)ですが、改めまして整理して投稿いたします。

七十二候の乃東生(なつかれくさしょうず)は12月22日から26日までで、夏になると枯れてしまう靭草(ウツボグサ)の芽が出ることだそうです。どうしてこんな寒い時期に芽が...という疑問をもったわけです。

図鑑jpで調べると、確かに花の後に匍匐枝が伸び芽が付く...という記載がありましたが、実際にその姿が掲載されている図鑑はありませんでした。

そこで、Facebookでその旨投稿したところ、八王子市にある長池公園の小林健人さんからお写真が届きました。

 

小林健人さんが副園長を務める長池公園では、自生のウツボグサの種を採り、自然館の前で育てていたそうです。そのために、この時期でもすぐに観察ができたそうです。

以下、小林さんからのコメントです。

「ウツボグサは、イメージ通り、立枯れてすくっと立ち上がった花茎とは対照的に、周囲の越冬葉は青々としていました。

ポツポツと群生する越冬葉のほとんどは、こぼれ種から芽生えているように見えたのですが、掘ってみると写真のように花茎とつながっているものもありました。

匍匐茎というには寂しいサイズですが、これも間違いなく匍匐茎から発根して新たに芽生えたものでしょう。これが乃東生なのだと思いました。

いつも思うのですが、七十二候が作られた時代の人々の感性と観察眼、表現力には敵いませんね」

小林さん、ありがとうございました!

皆さんも一度探してみてはいかがですか?

★図鑑jpのウツボグサのプレビューページはこちら(無料)

https://i-zukan.jp/category/syu?category_id=10051
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