先日、ハジロカイツブリとカイツブリを見た場所のほど近く、堰の上に白いカイツブリがいました。これはカンムリカイツブリの冬羽ですね。春に赤茶色の夏羽は見たことがありましたが、冬羽はずいぶんと白いなーという印象ですね。

『バードリサーチ生態図鑑』によると、日本での繁殖地が増え、越冬する個体自体も増えているそうです。前回のハクセキレイもそうでしたが、増えている野鳥...というのも意外といるんですね。

このカンムリカイツブリ、繁殖期には、侵入者に対する激しい敵対行動が観察され、かなりなわばり意識が強いそうです。しかし、海外では、多くのつがいが集まる集団繁殖も報告されているようで、なわばりを厳しく守る繁殖スタイルから集団繁殖型まで、環境に合わせた柔軟な繁殖戦略がとれることも本種の特徴のようです。

そして、近年、日本でも集団繁殖地が発見され、それらのていねいな調査・観察により、その理由に関していくつかの仮説が立てられています。詳しくはぜひ本図鑑をご覧下さい。

また、「ヒナ分け」という不思議な生態にも触れられていて...その恐ろしくもしたたかな生態の詳細も合わせてご覧下さい。

★野鳥の生態を知るなら『バードリサーチ生態図鑑』
https://i-zukan.jp/contents/32
★カンムリカイツブリのプレビューページはこちら。
https://i-zukan.jp/category/syu?category_id=321
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