質問投稿にもあったサクラソウ科のクサレダマ(https://i-zukan.jp/posts/778)ですが、「腐れ玉」ではありません。
最近、図鑑jpに追加された『野草の名前 夏』で調べてみましたが、よくよく読まないと理解できない内容でしたので、ちょっと整理してみます。
クサレダマの漢字表記は「草連玉」。
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つまり、草の「連玉」
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「連玉」は江戸時代に中国経由でスペインから渡来して、流行したもの。エニシダに似る。
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「れたま・れだま」は連なる玉ではなく、スペイン語のRetamaから来ている。
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学者がクサレダマを発見したとき「連玉」の黄色と認識し、クサレダマとした。
...『野草の名前 夏』ではそのようになっております。
で、そもそも、スペイン語のRetamaって何だよと思って、翻訳すると、なんと「ほうき・箒」。そして、植物では、たしかにエニシダ属の黄色の花が咲いていました。
連玉は、ネットで見ると「麗玉」もありますが、なんか意味ありげですが「当て字」で、しかも、江戸時代の外来植物由来というのはおもしろいですね。クサレダマは「草箒」なんですよ(笑)。
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