awさんからの質問投稿です。確かにどこにでもあって、よく見かけますが、ちゃんと同定しているか...というとちょっと微妙です。
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長池公園副園長の小林さんの回答は、ミドリハコベ、コハコベ、イヌコハコベ、ウシハコベの4種の特徴を挙げて、それぞれ解説いただいています。

ただ、「特にミドリハコベとコハコベでは外観だけでは区別できないような、どっち付かずの個体もよく見かけます。判断に迷う時には、種子表面の様子を検鏡するのが最も確実です」...ということで、身近な植物であるものの、そこには意外な深い沼がありました。勉強になります!

そして、そのことが原因してか、小林先生も回答の中で、ミドリハコベとコハコベをともに「広義ハコベ」という言い方もされています。

この2種の和名と別名に関しては、図鑑によって見解のずれがあるようです。小林さんがお使い方のようにミドリハコベとコハコベの別名をともにハコベとすることが多いようです(ちなみに植物分類学会のグリーンリストもそうなっています)。

しかし、『野に咲く花』では、正名をハコベとして別名をミドリハコベとして、コハコベには別名を与えていなかったり、また、その逆の場合もあるようです。

最近ではなかなか理解されにくいのですが、これらの和名の採用には(和名だけではありませんが...)意外と「著者の考え」「見解の相違」あり、それも図鑑のおもしろいところです。

★図鑑jpの「ミドリハコベ」のプレビューページ
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