◆中上級者への近道!?「類」を識別して種に近づく...。



スミレ初心者がいきなり図鑑を見ても意外と識別できませんよね(実感)。検索表は難しいし、葉っぱが写った花の写真で分からないんだ...というのが初心者の気持ちです(笑)。

スミレ識別力の向上には、識別のポイントを明確にして絞り込んでいく流れを習慣化することが大切なのではないか...と考えました。

今回、『山溪ハンディ図鑑 増補改訂 日本のスミレ』の巻頭にある「類への検索表」(最新の平凡社日本の野生植物では「節」となっています)を大胆に改良し、スミレを自然にチェックする流れを意識して一覧表にしました。類を識別できれば、かなり種が絞られます。今回はメインの「類」である9類への識別です。

一覧表は以下のような流れになっています。

スミレがある→花の色→花の大きさ→葉っぱの形をチェック

ここまでは初心者でもこういう感じですよね。ここからがスミレ特有(?)の見方になります。

葉っぱの形→そのまま「托葉」を見る→同時に「地上茎」の有無を見る

...という流れです。検索表ではまず「地上茎」の有無を問われますが、それよりもまず目に入ってくる情報を先に処理していきながらディテールに入っていくかたちにしました。最後が柱頭の形状です。

さて...いかがでしょうか? 類にたどり着けますか? その流れを意識してスミレを見れば、じつは種の識別もすぐそこです! 識別の総合力を上げるには、分類体系を意識した見方の取得が大切なわけです。

一覧表は、以下のコラムからリンクしています。ぜひご覧下さい。
https://i-zukan.jp/columns/33
*コラム、一覧表は有料会員向けですが、無料トライアルで20日間無料で閲覧可能です。

また、いがりさんに、「類」とこの早見表について解説頂きました。
https://i-zukan.jp/columns/34
スミレの属内分類と「日本のスミレ 類 早見表」について
*こちらは無料で全文ご覧いただけます


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