コラム「その羽は誰のもの? -野鳥の羽観察のキホン」も始まったので、これまでに図鑑jpに寄せられた鳥の羽の投稿をまとめてみました。
その1 アオサギ
投稿者 : Nicoltan Nyangoelさん
撮影場所 愛知県
2017年9月に行った「ぜんぶ答えますキャンペーン」宛に頂いた投稿で、山階鳥類研究所の平岡先生にお答え頂きました。
補足情報として
・拾った日:2017年9月3日
・場所:愛知県愛西市 田んぼわきのあぜみち
・長さ:28センチ とあり、
「28センチということから巨大な鳥とわかります」というのが大きなヒントでした。
その2 ヤマシギ
羽の端の点々が特徴的な羽ですね。
ヤマシギとして解決したのですが、投稿者のつぶさんは「そこでまだヤマシギを見たことがないので、いつか出逢えるといいなと思います」とコメントされています。見ていない鳥がいた痕跡がわかるというのも羽の魅力ですね!
その3 マガモ?
「湖畔でやられた鳥」ということで、何かに襲われた鳥の、何枚もの羽を投稿いただきました。
瑠璃色が入った羽と、それ以外の羽の様子から「マガモのメス」(エクリプスや幼鳥かも?)と判断されました。
事務局が今見ていたら、カルガモなんかも可能性がありそうに見えました。
その4 カワラバト(ドバト)
ドバトは模様のバリエーションがいろいろありますが、「グレーで先が黒と覚えておくといい」とユーザの方のアドバイスが。
確かに「原寸大写真図鑑 羽」を見るとそうなっています!!
その6 ウズラシギ?
ハヤブサに襲われた鳥の落ちてきた羽を拾ったという投稿。
コメント欄に追加された頭が見えた写真(襲われてます...)を手がかりに、ウズラシギかな?という結論になりました。
その7 アオバト
薄く黄色味がかった綺麗な羽。どうやらアオバトの尾羽部分がこのようになるようです。
羽を閉じている姿からはわからないですが、『日本の鳥550 水鳥編』の飛翔写真を見ると「ああここのことね!」となりますよ。
その8 トラツグミ
こちらも平岡先生が、詳細に推理(?)過程を交えてご回答くださいました。
小さな体羽ですが、端が黒くなっていることが重要な手がかりです。
「こういった羽毛が屋根瓦のように順にずれながら、何枚も重なっていることを想像していただくと鳥の模様がわかると思います。」とのこと。読み応えのある回答です。
その9 カワラバト(ドバト)
こつい先日まで未解決の状態だった投稿ですが、「ドバトです」と新谷さんがコメントしてくださいました。
「ドバトは色々な模様がいるので羽の模様も様々ですが、羽軸の太さや根元のモコモコ具合に鳩の特徴が出ています。」とのこと。
大きさの情報もないしわかるのかな??と思っていたのですが...すごい!
さて、コラム「その羽は誰のもの? -野鳥の羽観察のキホン」第1回では、「まずは、初列風切と尾羽だけを覚えよう!」と、羽の部位を見極める基本が解説されています。
第2回では「身近な環境で見られる羽の具体的な識別」が始まる予定ですよ。
ぜひご覧ください!