アザミ学事始め 第10回 本州山地帯のカガノアザミ群
カガノアザミ群とは
カガノアザミ群とは、タイプ5で表現されるように、花期に根生葉は生存しないが、大型の茎葉を花茎の下方につけ、多数の小型の頭花を下向きに咲かせるアザミである。これも形態的によくまとまった一群で、本州と四国に分布する。北海道では知られていない。本州には実に多くの種が知られているが、青森県北部、西の白神山地と東の八甲田山を結ぶ線の北側では見つかっていない。九州にもこの群に当たると考えられる標本が得られているが、野外では確認されていない。