「類」がわかればもっとスミレが識別できる!日本のスミレ 類 早見表
はじめに
日本のスミレ属は約60種類。たった60種類、されど60種類。図鑑を使う基本テクニック「総ページめくり」でも、同じ仲間の微妙な違いを複合的に識別しなくてはいけないので、ページをめくっていくだけでは何がなんだか分からなくなります。そのため、まず属を「類*1」に分けるのがおすすめで、そうすると種がぐっと絞られ、同定の近道となります。
この冊子では『山溪ハンディ図鑑 増補改訂日本のスミレ』のp.2「類への検索表」を初心者にも使いやすいように再編集して一覧表にしました。ただし、分かりやすくするために、例外的な形のものを省いてあるので、あくまでも総合判断の目安として使ってください。
一覧表を活用して、①キスミレ類、②キバナノコマノツメ類、③ニョイスミレ類、④タチツボスミレ類、⑤イブキスミレ類、⑥ニオイスミレ類、⑦スミレサイシン類、⑧ウスバスミレ類、⑨ミヤマスミレ類の9つの類*2に分ければ、あとはひとつひとつ図鑑をチェックしていけば種にたどり着きます。この一覧表を活用すれば、自然とスミレ属全体の識別力が向上するはずです。
*1 『改訂新版 日本の野生植物』(平凡社)では「節」となっています。
*2 ここでは、分布が限定されている「シレトコスミレ類」「オオバタチツボスミレ類」「ツクシスミレ類」「ウラジロスミレ類」は取り扱いません。
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