まずワシタカ類の表情を見て、彼らとの距離感をチェックする
ワシタカ類と言えば、精悍で獰猛な容姿とは裏腹にとても警戒心が強いというイメージを持たれる方が多いと思います。同時に識別が難しく、個体数や観察できるチャンスが少ないということもあるように感じます。もっぱらの観察機会は、春や秋の良く晴れた日に峠や岬へ出向いて、サシバやハチクマ、ノスリなどのタカ渡りを観察したり、冬期の原野や農地、河川などで越冬するミサゴやチュウヒ、ハヤブサなどを探しに行ったりすることが知られています。しかし実は、夏場だって山地や里山、平地など様々な環境で、繁殖しているワシタカと出会うことができるでしょう。この連載では、そんなワシタカ類に関して、識別と生態などを中心に紹介していきたいと思います。
今回は、各種の識別ポイントを紹介する前に、オオタカを中心にワシタカ類の表情の読み取り方や雌雄の差などについてご紹介したいと思います。
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