「青い鳥」で知られるルリビタキ。若いオスが地味なのには理由があった
こんにちは。NPO法人バードリサーチの高木憲太郎です。この記事では毎月、登山の際に出会える鳥を紹介していきます。皆さんに少しでも、鳥のことを知って、興味を持ってもらいたい。図鑑的な情報ではなく、彼らの生きざまを面白く伝えられたら嬉しいです。
今月ご紹介する鳥は、『ルリビタキ』です。中部山岳では標高1500m以上の亜高山帯や高山帯の樹林で繁殖しており、この標高ではメボソムシクイと並んで生息密度の高い鳥です(北海道など高緯度地域では低山などでも繁殖しています)。彼らの青い羽色には、秘密があります。ひしめき合ってなわばりを構え、ライバルと鍔迫り合いを繰り広げている雄のルリビタキ、彼らの子孫を残すための戦いに注目してみましょう。