第1回 まずは、初列風切と尾羽だけを覚えよう!
初めまして! 週末に羽をいじっている社会人の新谷亮太といいます。
みなさん、街や公園を歩いていて鳥の羽を見つけたことあると思います。大きくて立派な羽から小さくてふわふわな羽まで、結構落ちていますよね。拾った羽を識別できるようになると普段の鳥見の楽しさが倍増します。
もう20年前の話になりますが、当時中学生だった私は地元の公園でカッコいい羽を拾ったんですね。野鳥図鑑を眺めたり詳しい人に聞いたりしたところその羽はフクロウだとわかりました。その公園にフクロウは生息していないと思われていただけに驚きました。そして夜にその公園に行くと確かにフクロウが鳴いていて、たった羽一枚からでも新たな生息地を発見できるんだな、と深く感動しました。
他にも町中でヤマシギやヤツガシラの羽を拾うこともあり、人知れずその場所を通過しているのかなと、色々な想像が膨らみます。
羽一枚から種類が分かれば楽しいですが、いざ羽の識別と言われても最初はどこから始めていいか、どうやって見ればいいかわからないですよね。羽図鑑もありますが、そもそも基礎が分からないと使いこなせません。羽に独特な模様があれば羽図鑑をひたすら眺めて絵合わせで同定もできますが、地味な羽だとかなり難しいです。そのため羽を識別するには最低限の部位を覚える必要があります。今回のコラムは、そんな羽の識別の手助けとなればいいなと思っています。
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