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植物の一覧

◆中上級者への近道!?「類」を識別して種に近づく...。



スミレ初心者がいきなり図鑑を見ても意外と識別できませんよね(実感)。検索表は難しいし、葉っぱが写った花の写真で分からないんだ...というのが初心者の気持ちです(笑)。

スミレ識別力の向上には、識別のポイントを明確にして絞り込んでいく流れを習慣化することが大切なのではないか...と考えました。


◆スミレの分布パターンを知る

スミレの仲間は種数が多いですが、その中には分布域が限られるものも多く含まれています。もちろん近年でも、今まで知られていなかった新たな分布が明らかになることはありますが、その地域で見つかっている種類を事前に知っておくことは、スミレの同定にも大いに役立ちます。

『増補改訂 日本のスミレ』では、気候や地理的な要因から、日本のスミレ類の分布を考察し、17パターンに分けています。


◆スミレの構造をもう一度確認しよう。

すっかり春になり、通勤途中の道端でもスミレのなかまが咲いているのが目につくようになりました。
しかし、スミレのなかまは種数が多く、正確な同定のためには、地上茎の有無・花弁の色・托葉の形など、細かい部分をチェックする必要があります。
基本的な構造を知っておくことで、図鑑で種類を調べる際にも、とても役立ちます。
よく整理された植物画で、もういちどスミレの構造を学んでみませんか。


正解はクロモジなのですが、専門家・小林先生による回答「図鑑写真の見方」が勉強になります。

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撮影場所 神奈川県 / 座間市
撮影日時 2018-03-18

高さ2.5m程度で根本付近の幹の太さは10cm程度。新芽の付け根に緑色の小さな花が纏まって咲いていました。花びらではなく萼なのかもしれませんが、1つ1cm程度に見えました。
花は木の上の方に良く付いており、下の方の枝の先端には蕾は付いていないようでした。
(下の方は新芽の立ち上がりも小さかったため、まだこれから花芽が目立ってくるのかもしれません)

(中略)

この木はなんでしょうか?
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実際にawさんが後日見に行かれたところ図鑑写真に近い、緑色の葉が出ている状態で見られたようです。
実物をじっくり見たり、複数の図鑑を眺めたりすると発見がより増えていきそうですね。

投稿のページはこちら↓


タンポポの葉を一度食べてみたいと密かに思っていたら、奈良の実家に帰ったら天ぷらになって出てきました。
近所で採ってきたワラビやタラの芽やツクシは出てくる実家でしたが、タンポポの葉は初めてです。


◆似ている種類を比較するータチツボスミレの仲間の見分け方(1)-北海道編

タチツボスミレの仲間は地域によっては混生し、識別がやっかいなことがありますよね。
たとえば北海道では、本家タチツボスミレに加えて、アイヌ・エゾノ・オオの4種類が見られ、どれも雰囲気が似ているので迷います。
そんな時は、『増補改訂 日本のスミレ』P96-97掲載の「タチツボスミレの仲間の見分け方(1)ー北海道編」を参照してください。
距の色・側弁基部の毛・花柱・葉の形などが一覧で確認でき、識別に役立ちます。


今週の定期便です。(先週の様子はこちら)
とにかく暖かい春、季節はどんどん進みます。観察している株はすっかり葉が開いて夏模様です。花は少しだけ残っていました。そして、実がどんどん大きくなっています。

それはそれとして、もう少し図鑑を読んで勉強してみました。ハンディ図鑑『樹に咲く花』を読むと、和名の由来の話がありました。


ヒメウズは「姫烏頭」と書き、烏頭とはトリカブトのこと。その葉や実が似ていることに由来するそうです。


撮影場所 千葉県
撮影日時 2018-03-18

田んぼの脇でうなだれていました。最初はカタバミとかそういうのかと思いましたが、近づいてよく見ると、これはヒメウズですよね?
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「u.y.」さんから、ご質問・ご報告いただきました。

撮影場所 東京都 / 町田市
撮影日時 2018-03-08

少し暗めの林縁で、ピンク色をしたキノコのようなドングリの根のようなものを見つけました。図鑑でシロソウメンタケ科等を探しても該当するものが見当たらず、もう一度現場でよく見ると先が緑色になり、葉っぱのようになっているものもありました。そこで今度は芽生えの図鑑を見たところ、アマナやカタクリ等の実生に似ている気がしました。ただ色も違うし、確信はありません。(ノビル等とは葉の分かれ方が違うような...)。
これから開花まで足しげく通って正体を確かめようとは思いますが、この段階でお分かりの方がいれば教えてください。
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スミレキャンペーン( 2018/3/22-4/30)では、生態や識別ポイントなど、写真以外の質問も受け付けています。

★応募フォーム(※)
https://goo.gl/forms/0duukjhyOndng32y1
※すべての質問についていがり先生が答えるわけではありません

そこで「高尾山の名を持つタカオスミレですが、実際、ヒカゲスミレとはちがうのでしょうか?」という禁断の(?)質問にご回答いただきました! ご当地ものは難しいですね。。。


おだまきさんの「とても小さいスミレ」という質問に、いがり先生から回答です。

https://i-zukan.jp/posts/511

「アスファルトの隙間のような乾燥して日当たりがよいと、このようなコンパクトな姿になることがあります。」としつつ「スミレ」ではないかという回答。


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